武富士で借金をしている方に向けた、時効や借金の返済についてご説明していきます。かつて一世を風靡した消費者金融機関「武富士」は暴力的な取り立てや刑事事件などを経て、2017年にその輝かしくも激動の歴史に幕を閉じています。すでに消滅している会社ではあるものの、いまだに取り立てや債務に苦しめられている利用者は少なくはありません。特に「引田法律事務所」からの督促状に驚く方が多いようです。
今回は、武富士への返済問題についてご紹介していきます。
倒産した武富士から借金の請求が来るのはなぜ
武富士という会社自体は、様々な問題が重なり廃業してしまいました。しかし武富士の事業自体は、日本保証に事業継承されているのです。
また継承されたのは事業だけではなく、武富士が回収しきれなかった債務もそのまま引き継いでいるため、日本保証は武富士の債務を代わりに回収しているということになります。倒産したからと安心していたのに、なくなった会社から返済を促す連絡が来てはびっくりしてしまいますね。
ここでは、なぜいまだに武富士から借金の請求がくるのかを解説していきます。
倒産しても借金はなくならない
「武富士という会社がなくなったから借金もなくなった」と考えてしまいそうになりますが、実はそうではありません。前述したように武富士の事業はすべて日本保証が引き継いでいるため、武富士の借金を回収することも業務のひとつ。
そのため武富士ではなく日本保証から督促状が届いても、驚くことはありません。また、債務者への直接的な借金の督促は、日本保証の代理弁護士である「引田法律事務所」がおこなっています。
借金回収業者が行なっている
武富士の借金の回収は日本保証が引き継いでおり、直接的な回収は「引田法律事務所」という弁護士事務所が代理で行っています。「引田法律事務所」は債務回収のプロ集団、かつ弁護士集団です。
恐ろしく見える督促や取り立ても法的な力に守られて行われていることであるうえ、あまりしつこいからと、執拗に届く督促状や電話連絡を無視し続けていると、法的措置を取られてしまう可能性も出てきますので、注意が必要です。
引田法律事務所から借金の支払い通知が届いたらそうすればいい?
武富士はなくなったものの、債務や返済義務は消えていないことが分かりました。借金回収を行っている引田法律事務所からは、電話や自宅訪問、封筒などで、しつこいと感じるほどの督促が届くようです。
もし引田法律事務所から支払い通知が届いた場合どうなるのかご紹介していきたいと思います。
なぜ引田法律事務所から連絡が来るのか
武富士の事業はそのまま、日本保証が受け継いでいます。そして日本保証が、債権回収の委託をしている事務所が、引田法律事務所になります。
そのため、引田法律事務所から催促の連絡がくるのです。
すぐ連絡をするべき?
すぐに連絡するかどうかは、通知に記載されている期日を確認するようにしましょう。借金には時効というものがあり、仮に5年以上の期間が過ぎていれば、時効の援用ができる可能性があります。
もしその期間が過ぎていないのであれば、早急に連絡しましょう。
5年以上経っても時効の援用をする必要がある
借金には時効があると言いましたが、その時効の成立は一定の期間を過ぎればOKという簡単な話ではありません。
まず、時効の期間はその借入先によって違い、法人相手では5年、個人事業主を含む個人相手では10年となっています。そして、その期間は一切の中断がないことが条件になります。
時効の一定期間を過ぎたのちは、借入先に時効の援用をしなければなりません。簡単にいうと、借りた相手に時効期間が過ぎたので、時効を主張しますということです。時効援用通知書をもって、借入先に通知して、晴れて借金の時効が成立することになります。
時効だからと武富士からの借金をほっておくとどうなるのか?
武富士での借金は、その会社の経営破綻により、長年放置されている債権が多く、債務者にとっての一定の時効期間を過ぎている可能性が高いです。借金の時効は、早急に時効援用通知書をもって、時効の援用の主張をすることで成立します。
しかし、その方法を知らずに借金を放置してしまった場合、最悪裁判を起こされることによって、借金の時効どころか借金の一括請求を求められます。また、借金の催促によって、時効期間が中断されることになり、せっかくの消滅すべき債権が復活してしまうことになります。
武富士での借金は、長年放置されている可能性が高いことから、借金の金額も膨大なものになっていることが多く、こうなってしまうと、自己破産を検討するしかなくなってしまいます。
引田法律事務所に連絡する前に、法律事務所に債務についての相談をしよう
引田法律事務所から連絡が来る前に、その道のプロに相談すると良いでしょう。債務のスペシャリストといえば、法律事務所ですが、引田法律事務所も同様なので、素人の力だけでは不安です。
なので、以下の法律事務所を頼ってみることにしましょう。
東京ロータス法律事務所
急に引田法律事務所から通知がきた場合、不安になると思いますが、焦ることはありません。東京ロータス法律事務所は、この道ではかなり有名で評判の高い法律事務所です。
無料相談もありますので、まずは相談してみましょう。2回目以降は有料ですが、費用も同業他社と比較しても安価であるので、お財布にも優しいです。
アヴァンス法律事務所
武富士での債権は、そのほとんどが時効期間を過ぎている可能性があります。その場合、時効の援用を実行しなければなりませんが、この事務所は非常に消滅時効の援用に強いことで有名です。
また、スタッフ全員が女性で構成されている女性専用窓口もあるので、女性の人でも安心して利用できます。
武富士での借金の時効に関する相談は、お早めに!
このように、武富士での借金は、一定の時効期間を経過している可能性が高いです。仮に武富士からその債権を引き継ぎ委託された引田法律事務所から通知などが来た場合は、すぐに連絡せずに時効期間を確認をするようにしましょう。
時効期間が過ぎている場合は、早急に時効援用の主張をしましょう。個人でもできますが、不安であれば専門家に相談して解決するよう動きましょう。