養子縁組をすれば借金は踏み倒しできるの?

養子縁組をすることで結婚することによって苗字が変わるので、債権者の目を引き、借金を踏み倒せるなどと考えてはいないでしょうか?結論からいうとそれはかなり難しいといえますし、本当に踏み倒しを考えているのであればまともな生活が送れると思わない方が良いです。

借金の踏み倒しは、それほどまでに困難な道ということです。今回が養子縁組によって借金の踏み倒しができるのか、について詳しく解せるしていきたいと思います。

養子縁組をしても借金は踏み倒しできない

養子縁組をすると、借金を踏み倒すことができるという情報がありますが、果たして本当なのでしょうか?実際各金融機関の調査能力は上がっており、養子縁組などで苗字が変わったしてもその借金の債務者が分からなくなるということはまずありません。

姓が変わっても本人であることに変わりはない

仮に苗字が変わったとしても、本人確認書類として提出している免許証などの個別番号までは変えることはできません。また信用情報機関においては様々な視点から情報を集めており、苗字が変わった程度では借金の踏み倒すことは難しいといえます。

各金融機関もこのような事態を想定しているので、あまりおかしなことは考えない方が身のためです。

債権者が住民票を調べればすぐにバレる

まず苗字を変えた程度では、債権者が債務者の住民票を調べてしまえば一発でバレてしまいます。債務者は苗字が変わった時点で役所に出向き、手続きをするかと思います。

その手続きをしなければ、普通に生活することは困難になるので、その手続きをしないということは考えにくい話になります。

借金を踏み倒したい時に思いつくこと

借金 滞納

養子縁組をして苗字を変えた程度では、この国の情報社会の目を掻い潜ることはほぼ不可能と言えます。借金を踏み倒したいのであれば、今後まともな生活を送れるとは思わないほうが良いです。

 

夜逃げする

借金を踏み倒すのであれば、やはり夜逃げをして債権者から一切の姿をくらませる方法です。もちろん役所で転出届などの手続きをしてはいけません。何故ならこれをしてしまうと住民票を移すことになり、すぐに足がついてしまうからです。

踏み倒せる可能性は高くなりますが、その代わりにまともな生活を送ることはできなくなるので、覚悟が必要です。

時効を待つ

これは夜逃げの目的になりますが、借金の時効を利用するという方法があります。借入先によって時効の期間が異なり、銀行や消費者金融のような法人相手だと5年、個人間のような個人相手だと10年と決まっています。

その間は一切の時効の中断がないことが条件なので、難易度はかなり高い方法になります。

海外で暮らす

正直な話、夜逃げして借金の時効を待つという方法は、あまり現実的な方法ではないので、おすすめしません。それならば、国内ではなく、いっそ海外に逃げてしまった方が可能性はあると思われます。

海外であれば、変に生活に縛られることもないですし、国内で毎日不安を感じながら生きるよりはよいはずです。ただし、海外に移住するには多くの費用がかかり、それを実行できるだけの財力が必要不可欠です。

養子縁組をしたり逃げ回ってもメリットはない

違法

養子縁組や逃げ回るという方法で、なんとか借金を踏み倒そうと画策しても、正直あまりメリットがないのが現実です。その先には借金の時効というゴールがあるのかもしれないですが、債権者もそう簡単にさせてくれないですし、債務者自身も不安な生活を送ることになります。

以下について、それぞれ解説していきます。

住民票や戸籍を変更せずに生活するのは不可能に近い

養子縁組をした段階で、住民票や戸籍を変更しなければ、債権者の目を欺けると考えてしまうものです。しかし実際それをしてしまうと、債務者自身が生活していく中で困ることになります。

それは、国民保険や国民年金に加入できないなど、社会サービスを一切利用できなくなるという、大きなデメリットがあります。

踏み倒した借金の催促がいつくるのか常に不安

時効がくるまで逃げ続ける生活というのは、かなり精神的に困憊すると思います。いつ借金の催促がくるのか、と毎日不安に苛まれながら生活していくことは、本当に辛いといえます。

実際債権者から借金の催促が来た時点で、居住もバレて、借金の時効も中断することになってしまいます。

自分以外にも家族に迷惑がかかる

夜逃げは、債務者一人であれば、債務者が我慢すれば、できなくはないかもしれません。しかし家族がいる場合の夜逃げであれば、相当厳しい問題になってきます。

夜逃げをするということは当然住民票を移さないわけですが、そうなると社会サービスが使えないことになります。家族に迷惑がかかると考えれば、逃げ回る手段はそう簡単には取れないですよね。

借金は踏み倒すより債務整理をしよう

借金問題の解決を図るために、養子縁組や夜逃げなどの非合法な方法ではなく、債務整理するほうが得策です。非合法な方法は、結局リスクが高く、失敗する可能性を考えると、決して良い方法とは言い難いです。

債務整理という方法を選択することで、より合理的な借金解決が実現できます。

債務整理とは

債務整理とは、借金の解決に困った債務者の救済処置といえるものです。種類は様々で、その借金の状況や債務者の返済能力に応じて、適切な方法をとることで、大きく借金問題の解決が図れます。

債務整理の種類について、以下それぞれ解説していきます。

任意整理

借金の返済について、債権者と話し合いによって、解決を図ることができます。任意整理では、裁判所を通さないので、債権者が話し合いに応じることによって、円滑な問題解決が実現します。主に利息カットを認められることになるので、その後の返済が一気に楽になります。

個人再生

借金の金額が大きければ大きいほど、個人再生による恩恵は大きくなります。最大で4/5もの借金の減額が可能になり、多額であった借金の完済の目途が立つようになります。

代わりに債権者より、3年ないし5年以内での完済計画を求められることになりますが、自己破産のように財産を放棄する必要がないので、借金が多額であれば是非利用したい債務整理です。

自己破産

債務整理の中で、最も減額幅の大きい自己破産ですが、代わりに所有する財産を全て失います。債務整理は、基本的に借金返済の補助という名目ですが、自己破産に限れば、その後の返済能力がない人にとても有効な方法です。

自己破産することによってブラックリスト入りするので、5年はローン組みやクレジットカードを作ることはできなくなります。

債務整理のメリット・デメリット

借金問題の解決に、非常に有効な手段である債務整理ですが、デメリットとしては、何があるのでしょうか?

正直なところ、自己破産の際の信用情報機関における記録や財産放棄ぐらいしかありませんので、それほど債務整理は債務者にとって有難い制度といえます。

債務整理のメリット・デメリットについて、以下それぞれ解説していきます。

メリット

債務整理は、任意整理を除くと裁判所を通すもので、基本的に弁護士など専門家が手続きを進めてくれるので手間が掛かりません。

そして最大のメリットはやはり借金の減額ないし免除にあり、借金問題の解決に大きく近づきます。また、借金の利息を払いすぎていた場合には過払い金として戻ってくることもあるので、債務整理はメリットづくめです。

デメリット

債務整理におけるデメリットは、自己破産における信用情報機関にその自己破産記録が登録されることにあります。これによって向こう5年はローンを組むことができなくなり、クレジットカードの発行もできなくなります。

また、自己破産によって所有する財産を全て放棄しなければならないということがあります。しかし逆に言えば、そのデメリットを被ってでも金額によっては自己破産が有効であり、その他の債務整理にはデメリットというデメリットが存在しないことになります。

弁護士や司法書士に相談してみよう

専門家

借金問題に困った場合は、専門家に相談するのが、有効的な手段であります。その中で、弁護士と司法書士がいるわけですが、どちらのほうが良いのでしょうか?

以下について、それぞれ解説していきます。

弁護士ができること

弁護士は、司法書士のように仕事の制限がないので、どんな問題にも対応してくれます。

また弁護士には代理権があるので、債務者の代わりに裁判所に行ってくれますから仕事で忙しく時間が取れない場合でも安心です。

弁護士に依頼するデメリットはその費用の高さぐらいのもので、費用に余裕があるのであれば弁護士に相談すると良いと思います。

司法書士ができること

司法書士は、弁護士のようにどんな仕事でもできるわけではなく、140万円以上の案件については、取り扱いができません。また場合によっては、債務者自身が動かなければならないこともあるので、手間はかかることになります。

ただし、かかる費用は圧倒的に司法書士のほうが安価であるので、書類作成などの簡単な業務であれば、司法書士に依頼したいところです。

今後の生活のためにも借金は踏み倒さずどうしていくか考えよう

養子縁組をしようが、夜逃げしようが、借金を踏み倒すことは非常に難しいことがわかりました。むしろ、借金を踏み倒すということは、普通の生活を送ることはできなくなるので、家族などがいれば、大きな迷惑をかけてしまいます。

なので、借金を踏み倒すことではなく、どう解決していくか、借金ときちんと向き合うことが非常に大事なことだと思います。自分でうまくその方法がわからなければ、一度専門家に相談してみるのも一つの手です。