借金をした際、その返済方法によっては、返済が長引く恐れがあり、また多くの利息を支払うハメになることがあります。きちんと自分の中で返済計画を立てていると、そのような事態は防げますが、借入先の意のままになってしまっては、大きく損をする可能性があります。
今回は、借金の返済方法の間違いによって、返済が終わらないケースについて、詳しく解説していきたいと思います。
返済方法の間違いに気が付かないことによるデメリット
借金の返済は、ただ闇雲に返済していけばよいというものではありません。間違った返済方法であれば、いつまでも借金生活が終わらないなんてことも充分あり得ます。
借金が中々減らず苦しい生活が続く
借金には利息というものがあり、この利息が返済において非常にネックなものになります。前提として、毎月の返済額は少しでも多くすることで1円でも多くの元金を減らすことが大切です。
仮に返済額の割合において、利息が多くを占めるようなことがあれば、その借金が中々減らずに苦しい生活を強いられることになりますね。
返済が長期間続くことで精神的にも辛い状況になる
借金の返済の期間が長期になればなるほど、その分かかる利息も多く発生します。また期間が長期になれば借金生活も続いてくことになるので、精神的な部分で辛いと感じるはずです。
利息面においても、精神的な面においても、借金は早期での完済を図りたいものです。
借金返済方法の間違い“その1” リボ払いで返済している
近年は、クレジットカードのキャッシング枠を利用する人が多い傾向にありますが、その際リボ払いという返済方法を選択している場合、借金が中々減らないという事態になりやすいです。
カード会社からしたら、一番利益がある返済方法で、カードの初期設定に設定されていることも多く、利用者が気付かなければ、そのままリボ払いで返済しているという人も少なくありません。
リボ払いは返済金額が少ないと利息を払い続けることになる
リボ払いという返済方法は、利用金額に関わらず、毎月一定額を返済する方法で、支出の管理がしやすい利点があります。しかしリボ払いは返済が長期になる傾向にあり、利用金額が少ないとそれだけ利息を払い続けることになります。
結果リボ払いを選択することによって、長期間の借金生活を送ることになるのです。
借金の元金がいつまでも減らず、延々と返済を続けるはめになる
リボ払いはその性質によって、毎月の返済額に含む元金の割合がとても少ないです。そのため借金の元金が減らないので、延々と返済を続けていかなければならないことになります。
毎月の返済はとても楽な傾向にありますが、借金の返済という面においては非常に効率の悪い返済方法なのです。
借金返済方法の間違い“その2” 設定された最低限の金額を返済し続ける
借金をする際に、自分でしっかりとした返済計画を立てずに業者のなすがままに返済額を設定してしまうと、結果的には自分が苦しむことになります。
自分の借金ですから、他人に決めてもらうような無責任なことはできるだけ避けたいものです。
最低金額は業者側が得するように設定されている
お金を借り入れる際、業者は利用者に対して、毎月の返済が楽になるという理由で最低金額というものを提示してきます。しかしこの最低金額は業者が得するように設定されているものなので、できれば自分で返済額を決めたいところです。
業者も商売でお金を融資しているので、業者の意のままにならないようにしたいですね。
借金の元金が減らず結果的に返済期間が長引く
最低金額での返済では、借金の元金が中々減っていかないという事態が発生します。結果として返済期間が長期になり、返済が長引き利用者は借金地獄に陥ることになるのです。
なので返済計画をきちんとと立て、完済の目途を把握したいところです。
借金返済方法の間違い“その3” 安易な借り換えをしてしまう
現在の借入先よりも、金利の低い業者で借り換えをすることによって、借金の返済が楽になることがあります。しかしそれはあくまでも、金利が低い場合であって、それよりも金利が高ければ、余計に借金に困窮してしまうことになります。
以下について、それぞれ解説していきます。
1%以上金利が下がるなら借金の借り換えをしても良い
最低でも1%以上金利が下がらなければ、借り換えにメリットはありません。
借り換えは現在の借入先よりも低金利の業者に移ることによって、利息を抑え返済を円滑にするのが目的になります。金利が低ければそれだけ恩恵が大きいので、できるだけ金利の低い業者を選ぶようにしたいところです。
金利低下が1%未満なら借り換えるメリットが無い
現在の借入先よりも金利が低ければ借り換えの意味はありますが、その差異が1%未満であればいくら低くてもメリットがありません。このような場合借り換えをする意味が全くないので、借り換え先を探す際は金利を最重視しなければいけません。
借り換えが借金の返済において利点があるという情報は間違ってはいませんが、上記に気を付けなければその利点は全くないということです。
返済方法の間違いに気づいたらどうするべき?
実際に返済方法の間違いに気づいた場合、どのような対処をすれば良いのでしょうか?まずは現在の返済方法を変更する、元金をより多く減らせるようにすることが重要です。
繰り上げ返済などを活用し元金を減らせるようにする
借金の返済には、繰り上げ返済という方法があります。これは、毎月決められた返済をする以外に、自分の資金に余裕ができた場合などに、借金の返済ができるというものです。
この繰り上げ返済をうまく活用することによって、より元金の返済を進め、借金の完済期間の短縮を図ることができます。
返済方法を変更できないか聞く
根本的に返済方法を間違えていたのですから、借入先に返済方法の変更を申し出ることです。おそらく、返済方法の変更はそこまで難しい問題ではないので、受け入れてくれる可能性は高いです。
その際は、できる限り短期間で完済できるような返済計画を立てることが必要です。
長期間返済していた場合は過払い金請求ができないか調べる
借金は返済しなければいけないものですが、場合によっては払いすぎている可能性があるかもしれません。いわゆる過払い金請求というもので、法律上払いすぎたお金は返還してもらえる義務があります。
なので、一度専門家に相談してみることが間違いないと思います。
借金返済の入金手段にも間違いがある?お薦めの手段とは
間違った借金の返済方法について、触れてきましたが、入金手段にも間違った方法があるのです。
現代の日本は、ネットの普及によって、様々な入金方法がありますが、おすすめの入金方法は一体何があるのでしょうか?
口座振替なら払い損ねがない
借金の返済には期日がありますが、その期日を過ぎてしまうと延滞金が発生してしまいます。その場合口座振替にしておくと、毎月口座から引き落としになるので払い損ねの心配がありません。
コンビニATMなどで24時間入金できる世の中なので、その安心感から意外と期日を過ぎてしまう人も少なくありません。
ネットバンキングは24時間利用に対応している
昔と違って、現代はネットバンキングによって、24時間入金することができます。そのため、利用者はいつでも借金の返済をすることが可能になっています。
もちろん、全ての借入先で利用できるわけではないので、事前に確認しておく必要があります。
銀行振込は振込手数料が掛かる上に営業時間外はできない
ひと昔前までの主流であった銀行振込は、今では手数料がかかる上に営業時間外は利用できないというとても不便な方法になってしまっています。それは現代の主流である返済方法がとても便利になってきていることによるものので、決して銀行振込が悪いわけではありません。
ですが24時間いつでも入金できるこの時代に、銀行振込という方法はなんとも時代遅れ感は否めませんね。
ATMでの入金は忘れた場合遅延損害金が発生する
ATMでの借金の返済は非常に便利で、おそらく多くの利用者が使っている入金方法かと思います。しかしその反面、入金を忘れた場合は遅延損害金が発生してしまう恐れがあります。
ただでさえ、元金以外に金利による利息がかかっており、それ以上の増額はなんとしても防ぎたいものですね。
借金解決の最終手段「債務整理」
借金の返済方法で挫けてしまい、どうにもならなくなってしまったら、債務整理という最終手段があります。債務整理によって、借金の返済が一気に楽になるので、できれば早急に専門家に相談しておきたいものです。
債務を選んで対処したいなら任意整理
任意整理という方法は、債務整理の中でも唯一裁判所を通さないので、気軽に行える方法になります。借入先との話し合いによって、利息のカットが認められるので、返済が一気に楽になるはずです。代わりに、借入先より3年以内での完済を求められることになります。
財産を残したいなら個人再生
任意整理ではとても完済できそうにない金額、しかし自己破産では財産がなくなってしまうという人には、個人再生がおすすめです。借金の金額によって、減額率が変わり、最大で4/5もの借金の減額が可能です。任意整理同様、借入先から3年ないし5年以内での完済を求められることになります。
財産が無いなら自己破産
借金の金額が莫大であり、また財産もないようであれば、自己破産にするメリットが大きいです。借金がゼロになる代わりに、所有する財産を全て放棄し、信用情報機関に自己破産の記録が登録され、5年はローン組みなどができなくなります。
債務整理の中でも、最大の減額率を誇り、またリスクも大きいのが、この自己破産です。
借金返済方法の間違いに気付けないと返済が長引く
借金の返済方法の間違いに早めに気づくことで、少しでも完済までの期間を短縮できます。仮に長期間気づかないままでいると、返済が長引き、債務者は困憊してしまいます。
その場合は、過払い金請求などの可能性も頭に入れつつ、最良な返済方法に変えていきたいところです。場合によっては、債務整理をする必要もあるので、早急に専門家に相談することをおすすめします。