借金を完済すると返済履歴はどれくらいで消えるの?

私達にはそれぞれ「信用情報」と呼ばれる金融に関する情報があり、「いつどこに借金をした」などの履歴が各信用情報機関にて管理されています。ただし借金を完済したからと言ってすぐに履歴が消える訳ではなく、履歴が消えるまでの流れに正確な理解が必要になるのです。

登録されている情報の項目によって借金履歴の保管期間は違う

一口に信用情報と言ってもその種類は多様であり、申し込みを行った際の情報から長期延滞等審査に大きな影響を及ぼすようなネガティブな情報まで様々です。そして項目によって履歴の保管期間が変わってくるため、自身の信用情報に関して考える時にはしっかりと区別して整理する必要があるのです。

各信用情報を整理しそれぞれの履歴の保管期間を押さえておくことで、必要以上の不利益を被らないよう一緒に1つずつ確認をしていきましょう。

借金の際に信用情報機関に登録される項目とは

借り入れを行った際に信用情報機関に登録される項目は想像以上に様々なものがあるのです。それぞれに関して認識と理解をしておく必要がありますので、ここでまず説明いたします。

申し込み情報

まず申し込んだ時に、金融機関側が審査をするために確認した情報として以下のような申し込み情報が登録されます。

  • 申し込み者本人の情報(氏名、生年月日、電話番号、郵便番号等)
  • 申し込んだ会社名
  • 申込日
  • 契約予定の金額

つまり「申し込みをしたが審査には落ちた」と言う場合でも、申し込み情報だけは登録されるということなのです。もちろん申し込み情報が残ることで直接的に何か問題があるという訳ではありませんが、認識はしておくきましょう。

契約内容

審査に通り実際に契約成立となると、以下のような契約内容が信用情報に登録されます。

  • 契約者本人の情報(氏名、生年月日、電話番号、郵便番号、性別、勤務先の情報等)
  • 契約した会社
  • 契約日
  • 契約金額
  • 契約内容(商品名、支払回数等)
  • 支払状況に関する情報(残債額、請求額、入金額、入金履歴、異動履歴の有無や発生日等)
  • 解約日

金融事故に係る情報

金融事故とは、返済の延滞や債務整理、自己破産と言った返済の遅れや返済が不能になることを指します。信用情報にはこの金融事故に関する情報も登録されるのです。主な金融事故の例としては下記が挙げられます。

  • 返済の長期延滞(おおむね2カ月~3カ月以上の延滞)
  • 代理弁済(債務者本人に代わって保証会社が弁済をすること)
  • 強制解約(延滞や契約違反を繰り返した契約者に対し、金融機関側から契約を打ち切ること)
  • 債務整理(債務者が借入先に申し入れ、返済の負担を減らすために債務の整理をすること)
  • 自己破産(裁判所に破産を申し立てて、返済義務の免除を受けること)

JICCの場合、借金履歴に係る情報の保管期間

JICCとは、消費者金融を中心として設立された、株式会社日本信用情報機構の略称です。
消費者金融をはじめ保証会社やリース会社、クレジットカード会社やその他の金融機関などが加盟しています。

JICCにおける各信用情報の保存期間は下記の通りです。

JICCの信用情報と保存期間の一覧
信用情報 保存期間
申し込み情報 半年
契約内容 5年
借り入れ・返済の情報 5年
延滞 1年
任意整理 5年
自己破産 5年
個人再生 5年

CICの場合、借金履歴に係る情報の保管期間

CICとはクレジット会社の共同出資により設立された、主にクレジットローン事業の運営企業を会員とする信用情報機関のことです。クレジットカード会社や信販会社、リース会社や保険会社などが加盟しています。CICの登録する信用情報とそれぞれの保存期間は以下の一覧の通りです。

ciCの信用情報と保存期間の一覧
信用情報 保存期間
申し込み情報 5年
契約内容 5年
借り入れ・返済の情報 5年
延滞 5年
任意整理 記載なし
自己破産 5年
個人再生 記載なし

JBAの場合、借金履歴に係る情報の保管期間

JBAとは、全国銀行協会が発足し運営している、全国銀行個人信用情報センターの略称です。銀行はもちろん、保証会社や信用保証協会なども加盟しています。JBAの登録している信用情報と保存期間は下記の一覧の通りです。

JBAの信用情報と保存期間の一覧
信用情報 保存期間
申し込み情報 半年
契約内容 5年
借り入れ・返済の情報 5年
延滞 5年
任意整理 記載なし
自己破産 10年
個人再生 10年

借金完済後、履歴があると審査に影響する

信用情報において押さえておかなくてはならない大切な点は、完済後も多様な審査において影響を及ぼす可能性があるということです。ここでは、各種の借入に分けて履歴の影響について整理します。

消費者金融で借金するときの審査に影響する

消費者金融での審査では、借り入れする人の属性信用情報の二つのポイントで評価します。申し込み時点で完済をしているのであれば即悪影響という訳ではないと思われますが、過去に長期延滞(おおむね2カ月以上の延滞)やその他の金融事故があった場合にはマイナスポイントとなり得ます。

クレジットカードの審査に影響する

クレジットカードの審査においても、信用情報の影響は避けられません。申し込み時点での借入金額が大きかったり、借入社数が多かったりすると、やはり審査には通りにくくなります。完済しているのであればその点は問題ないのですが、過去に金融事故の履歴があると、クレジットカードの審査に関しても落ちやすくなってしまうのです。

ローン審査に影響する

通常の借入であればローン審査にそれほど大きな影響を及ぼすとは考えにくいのですが、金融事故の履歴がある場合には話は変わってきます。延滞や債務整理等の記録がある方は、ローン審査においては非常に不利であることは覚悟しなくてはなりません。

また頻繁にキャッシング等を行っているような場合でも、お金の管理にルーズであるとの印象を与える可能性がありますので注意しましょう。

借金履歴を自分の意思ですぐに消すことはできない

信用情報の履歴に自分にとって不利な情報が登録されるのはできれば避けたいところですし、削除する方法があるのであれば知りたいのが本音です。ところが借金履歴等の信用情報は、自分の意志で消すことができないのです。

信用情報機関に一定期間記録される

信用情報はひとたび登録されると、信用情報機関にて一定期間保存されます。先ほどご紹介した通り信用情報の種類や機構の違いによって保存期間は変わってきますが、定められた期間の経過を待たない限りは、履歴を消してもらうことはできないのです。

金融会社の持つ顧客リストに情報が記録される

各信用情報機関の持つ信用情報であれば一定期間の経過とともに消されますが、実際に取引を行った各金融機関の持つ顧客リストにはその後も情報が残ることになります。こちらに関しては保存期間に関する特段の取り決めも無く、一度情報が登録されれば理屈上はいつまでも記録が残ったままとなるのです。

自身が取引をした金融機関には、基本的にずっと記録が残っていると考えた方が良いでしょう。

完済後に解約し一定期間経過することで完全に履歴は消える

信用情報機関での履歴は、借金を完済したのちにその契約を解約し、一定期間の経過を待つことで完全に消してもらうことができます。この点について、次からは詳細に説明をいたします。

解約しなければローンの審査の際疑問に思われてしまう

多くの方が完済すれば自動的に解約となると思い込んでいますが、実はこれは間違っています。「完済」と「解約」は別であり、完済するだけでなく解約の申し出や手続きも行う必要があるのです。

解約をせずにローン契約を残したままでいると、新たにローン審査をする側からすれば「また借り入れする可能性があるのか」と疑問に思ってしまいます。その結果あなたの信用力はマイナスになってしまいまうのです。

完済により信用度が上がる

借り入れ審査の申し入れを行った時点で他社での借入残高がまだあったり複数の業者に借り入れを行っている状態だと、返済能力に疑問を持たれてしまいます。そのため、新たにローン審査を申し込む時には既存の借金は完済しておくことが望ましいのです。

また金融機関における信用度をあげるためだけでなく返済総額を抑えるために、借金の完済は早期に行った方が良いということが言えます。

借金完済後も履歴は一定期間残ってしまうので注意が必要

借金返済はなるべく早期にしたいと考えるのが通常ですが、完済したとしても取引の履歴は一定期間の凝ってしまうので注意をしなくてはいけません。単に申し込みを行ったり通常の取引を行ったというだけであれば比較的短期間で信用情報機関から履歴は消えるのですが、金融事故を起こした場合は長い期間に渡って情報が残ってしまいます。

借り入れは可能な限り行わないようにし、借金をしたとしても計画性を持って延滞の内容に返済を進めていくことが大切だと言えるでしょう。