借金の返済で優先順位ってあるの?どこに着目すべき?

借金は借入先が増えれば増えるほど、各社への返済金額や方法など考えることが増え、完済までの道のりが困難になります。借金の借り入れ先が複数ある場合、どこから返済をしていいのか分からなくなってしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし、借金返済において優先順位と言うものが存在します。そこでこの記事では、多数の借入先がある場合の返済優先順位の立て方を具体的に共有いたします。

借金の返済には優先順位がある

多くの会社に借り入れをしていると、一体どこから返済をしていけば良いのか分からなくなるものです。しかし実は、借金返済には優先順位を決める際の一定の基準があります。

優先度の低い返済を先にしてしまい万が一優先度の高い返済が滞ってしまっては、結果としてより多くの損失を生み生活に支障をきたすようなことにもなりかねなません。必要以上の負債や悩みを抱えてしまう事の無いよう、優先順位を意識した返済を心がけましょう。

借金の返済における優先順位の付け方

借金返済における優先順位の決め方には、まず基本として以下の2つのポイントが存在します。

  • 金利が高い所から優先的に返済していく
  • 早く契約を切ってしまいたい所から返済していく

ここではそれぞれについて確認をしていきます。

①金利が高い所から優先的に返済していく

借入金返済のために大切なのは、元本を減らしていくことです。利息の部分を支払っていても元金を減らすことはできず、借入金は一向に減らないままになってしまいます。

特に金利の高い会社での借入金を放っておくと元本は減らず負債も更にかさんできてしまうため、優先的に返済していく必要があるのです。返済計画を立てる上で金利の高い所へ優先的に返済していくことはとても大切ですので、後程再度詳しくお話しいたします。

②早く契約を切ってしまいたい所から返済していく

完全な返済にいたるまでは、特有のストレスや不安が常に付きまとうものです。更に仕事やプライベートでの心労も加わると、時には心のバランスを崩してしまうことだってあり得るでしょう。

そのため「実際にいくら返すのか」という客観的な要素と同じくらい大切にしたいのが、精神的ストレスをなるべく減らすことなのです。対応するスタッフや担当者の対応が酷い等、「こことはなるべく早く契約を切ってしまいたい」と感じるか否かも、返済の優先順位を上げる理由として外せません。

返済優先順位が高い理由

先ほどお話しした通り、返済優先順位を上げる理由としてまず挙げられるのが、金利の高さです。優先順位を考えるうえでとても重要な要素ですので、ここでは更にその理由についてより詳細に解説いたします。

①金利が高いと期間が長引きその分返済額も高くなってしまう

私たちが月々返済できる金額には限界があり、高い金利の借金を払う場合には月々の返済額における利息の占める割合が多くなってしまいます。その場合自然と月々の返済額における元本分の割合は少なくなり、その分完済までの期間が長引いてしまう事になるのです。

期間が長引けばその分余計に利息も払い続けなくてはならず、結果として更に多くの金額を返済しなくてはいけなくなるので注意が必要でしょう。

②利息分だけ払って元金が減らない事態を防ぐため

また金利があまりにも高いと月々の返済金額のほとんどが利息に充てられてしまい、元本が全然減らないということにもなりかねません。元本が減らなくては借金はいつまで経ってもなくならず、利息だけを延々と支払い続けることになってしまうのです。

いつまでも元本が減らないということはすなわち、頑張って返済しても借金が全然減らないということ。せっかく月々の収入の中から苦労して返済額を捻出しているのですから、金利が高い会社での借金は優先的に返済し早期に完済してしまうのがベターでしょう。

金利が同じ借金が複数なら残高が低い方から返済し件数を減らす

金利が高い所の優先性が高いことは既にお話しした通りですが、もし金利が同じであればどういった風に優先順位をつけていけば良いのでしょうか。

結論から言いますと、金利が同じであれば残高が少ない方を優先的に返済すべきと言えます。もちろん、金利が同じということはどちらから先に返済をしても最終的な返済額は変わりません。

けれどもそれならば、返済に時間がかからない残高の低い方の優先度を上げて、借入先を可能な限り減らしていった方が管理の意味でも非常に楽なのです。借り入れている会社が減ればそれだけ追加で借り入れるリスクも低くなり、より確実な返済計画を立てやすくもなります。

延滞している借入先は例外的に返済優先順位は高い

借金 滞納

借金の返済に関しては、なるべく元本を減らし短い期間で返済を行った方が良いことをこれまでお話ししてきました。ただし例外的にもう1つ気を付けていただきたいのが、延滞している借入先は優先して返済する必要があるということです。

延滞していると信用情報に傷がつく

借入金を延滞していると、信用情報に傷が付いてしまいます。信用情報機関に延滞した実績が残ってしまうと、今後消費者金融に借り入れができなくなったりクレジットカードを作ることができなくなったりと、経済活動に悪影響を及ぼしかねません。

また、借換えをしようとした時にも大きくマイナスとなってしまうのです。

延滞している借金には遅延損害金が発生する

もう1つ延滞金に関して見逃せないデメリットが、遅延損害金の存在です。遅延損害金とは遅延利息などとも言われ、返済日までの支払いが完了できなかった場合に、損害の賠償を目的として請求されるお金のことを言います。

決められた返済日までに決められた金額を返済できなければ、通常の元本や利息に加えて遅延損害金も支払う責任が生じてきてしまうのです。そして「そんな支払は無理だ」と遅延損害金の支払いを無視し続けた場合、今度は債権者から法的措置が取られて一括請求や財産差し押さえとなる可能性まで出てきてしまいます。

滞納金を放っておいてもメリットは一つもありませんので、延滞金がある借入先については例外的に優先して返済をしていくべきでしょう。

複数のローンがあるときの返済優先順位

ここからは更に踏み込んで、様々な種類のローンを複数行った場合についての優先順位を考えていきます。消費者金融や奨学金、自動車ローン等様々なローンがありますが、ポイントは「住宅ローン」の優先度についてです。

住宅ローンの金利が1%を超えているときは住宅ローンを優先して返済

住宅ローンは一般的な借り入れに比べて金利は非常に低いものの、借り入れる金額が高いことが多く返済期間も長期を想定するため、繰上返済の効果が高い種類のローンと言えます。また、住宅ローンは返済期間の最初のうちは返済額における利息の割合がとても多い性質があります。

早期に返済出来れば元本の返済に充てられるのです。詳しくは後述いたしますが、具体的には1%を超えるような住宅ローンの場合には、繰り上げ返済をするのなら早期に返済をした方が経済的に有利と言えます。

住宅ローンの金利が1%より低いときはその他のローンを優先して返済

ただし、住宅ローンの話をする時には「住宅ローン控除」というる減税制度の存在が欠かせません。住宅ローン控除とは「最大10年間に渡り、年末時点での住宅ローン残高の1%分税金が安くなる」という制度のことを言います。

残高の1%分の税金を減らしてくれる訳ですから、金利1%よりも低い住宅ローンでかつ住宅ローン控除を最大限活用できている場合、住宅ローン控除期間がまとめて繰り上げ返済したほうが経済的に有利になるのです。逆に先ほどお話ししたように金利1%以上の住宅ローンでは、住宅ローン控除を利用するよりも、繰り上げ返済をして早期に返済をした方が得ということになります。

借金の返済で優先順位を付けるポイント

ここからは、返済計画を立てるためにどうやって優先順位を決めていくかの具体的手順を共有したいと思います。ポイント毎に分けていますので、1つずつご確認ください。

それぞれの借り入れ先と借金残高を書きだす

まず大切なのは、具体的に「どこに」「いくら」借り入れをしているのか現実を確認して整理することです。頭の中だけで考えていると問題の具体性がはっきりしないため、思わぬ見落としをしてしまったり必要以上に心配が大きくなってしまったりする危険性があります。

具体的にどこにいくら借金があるのか、各社の金利と一緒に書きだしてみましょう。

どこに優先して返済するか月々の計画を立てる

借り入れ先と借金残高を書き出して問題を可視化したら、次にすべきはその問題をどう解決するか計画を立てることです。

優先順位をつけるとは言っても、それぞれの借入先へ定期的に一定の返済は続けていかなくてはいけません。最低限の金額を各社決め、更に優先してお金を回すべきはどこなのか、これまでお話ししたポイントを検討のうえで決めていきましょう。

優先順位を付けて、着実に借金を返済していこう

借り入れる先が増えるほど、ただ漫然と返済をしていくだけではなかなかうまく負債が減らなくなってきてしまいます。なるべく損をせず、あなたの大切な財産を少しでも守っていくためには、戦略的に返済計画を練っていく必要があるのです。

借金の返済における優先順位を明確にし、すっきりとした心と頭で着実な返済を行っていきましょう。