借金が総額で5000万、これって返済できるの?

5000万円を借りて、「新しく家を建てたい」「新しく事業を始めたい」と思っている方もいるでしょう。しかし、5000万円の借金をするということがどれくらい大変なことなのか、ピンときていない方も少なくないはずです。

この記事では借金が総額5000万円あった場合に返済をすることが現実的かどうか、そして返済ができなかった場合にどうすればよいのかをご紹介していきます。

5000万円の借金を返済するのはかなりの収入がないと困難

平均的なサラリーマンの生涯年収は2~2.5億と言われています。しかしこれは税金などが引かれていない金額です。生涯年収が2億円の場合、生涯でかかる年金や税金は4150万円です。つまり、サラリーマンの生涯手取り額は1.5~2億と言えます。

この生涯の手取り額から考えると、5000万円の借金をするということは、生涯手取り額の3分の1~4分の1を借金するということになります。この数字を見ると、5000万円の借金を返済していくのはかなりの高所得者でないと難しいと言えるでしょう。

毎月20万円ずつ返済して27年間かかる

例えば、金利2%で5000万円を借りたとすると、毎月約20万円ずつ返済したとしても27年間かかります。

20代の男性サラリーマンの月間手取りの平均は20万円前後です。30代でも30万円前後と言われています。このことを考えると毎月20万円の返済は一般的にはかなり難しいと言えます。

返済額だけで毎月8万円以上かかる

金利2%で5000万円を借りた場合、毎月返済する20万円のうち、利息分だけでも毎月8万円以上かかる計算となります。

このように5000万円の借金をするということは、利息分だけでも膨大な金額になることが分かります。

5000万円の借金を抱えるようなきっかけとは

5000万円という額が高所得者でないと返済するのが難しいとてつもない額の借金であることは分かりました。しかし世の中にはその5000万円の借金を抱えているという人も少なくありません。

ではそのような方たちは、どのようにして5000万円もの借金を抱えるようになったのでしょうか。そのきっかけはキャッシングを繰り返しているうちに増えてしまった場合や、マイホームを購入する際に借りた場合や、事業を始めた場合など様々です。

5000万円の住宅ローンを組んだ

多くの場合はマイホームを購入する際に住宅ローンを組んだ場合でしょう。都心の駅近のマンションでは5000万円以上の物件も数多く見られます。また土地を新たに購入した上で家を建てた場合でも、5000万円を超えてしまうケースは少なくありません。

事業資金として5000万円を調達し保証人になった

事業資金を借りる場合は必ず保証人を立てる必要があります。もしその事業が失敗してしまった場合、保証人であった方が5000万円という莫大な借金を背負うことになってしまうわけです。

もし相続で借金5000万円を抱えた場合は相続放棄で解決できる

亡くなった親がお金を借りていたり、保証人になってしまっていたりした場合、プラスの遺産だけでなく借金も相続されることになります。

この場合、プラスの遺産だけ相続をして、借金は相続しないということはできません。しかしどちらも相続しないということは可能です。残された遺産と借金を天秤にかけたときに、マイナスになってしまう場合は相続放棄をすることで5000万円の借金を無かったことにすることができます。

相続を破棄することで5000万円の借金を破棄できる

相続を破棄したい場合は、家庭裁判所で手続きを行うことで、1~2か月ほどで相続放棄ができます。

この際気を付けるべきことは、債務者が亡くなってから3か月以内にこの手続きを行わなければならないことです。この期限を過ぎてしまうと、5000万円の借金を返済することになる場合があります。

5000万円の借金解決に適した債務整理は自己破産か個人再生?

返済不能になった借金5000万円は債務整理が有効

もし5000万円の借金を抱えており、返済することが難しくなった場合は債務整理を視野に入れましょう。

債務整理には「任意整理・個人再生・自己破産」の3種類があります。債務整理を行うことで、借金を減額したり借金をゼロにしたりすることが可能です。借金が5000万円もある場合は、自己破産か個人再生が当てはまるでしょう。

なお、借金総額が多ければ多いほど、債務整理は難しくなります。自分で解決しようとせず、弁護士や司法書士などの専門家に相談すると良いでしょう。

5000万円の借金を自己破産で解決する

自己破産をすることで、裁判所に借金の返済能力がないことを認めてもらい、法的な借金の支払い義務を免除することができます。つまり、自己破産を行うことでどんなに多額の借金でも、ゼロにすることができるというわけです。

法的な支払いの義務がなくなるので、自己破産後の取り立ては法律で禁止されており、金融会社から借金の取り立てをされることがなくなります。また借金がゼロになるので、借金地獄で大変だった生活を立て直すことが可能です。

5000万円の借金を個人再生で解決する

個人再生は裁判所に申し立てを行い、借金を大幅に減額し、その債務を3年~5年で支払うものです。メリットとしては住宅を手放す必要がないことです。

しかし借金が5000万円以上ある場合は個人再生を行うことができません。なお、住宅ローンは含まれないので、住宅ローンがある場合はその額を除いた借金が5000万円以下であれば個人再生の手続きは可能です。

そして住宅ローンのみでの個人再生の手続きをすることは可能ですが、この場合は元本や利息が減額されるわけではなく、返済期間の延長ができるだけとなるので注意しましょう。

5000万円の借金を自己破産か個人再生で解決するデメリット

5000万円の借金を返済することが難しくなった場合、個人再生や自己破産などの債務整理を行うことで、借金を減額したりゼロにしたりすることができ、今までの生活を立て直すことができると言ってよいでしょう。

しかし債務整理にはメリットだけでなく、デメリットもあることを忘れてはいけません。ここでは個人再生や自己破産のデメリットをご紹介していきます。

5000万円の借金を個人再生で解決するデメリット

個人再生は「安定収入のある人が住宅を手放さずに、働き続けながら減額された借金を返していくという制度」です。そのため、誰でも手続きができるわけではなく、収入の見込みがあることが前提となります。無職であったり、生活保護を受給していたりする方は個人再生を受けることができません。

また個人再生を行うと、信用情報機関に個人再生を行った情報が記載されてしまう、ブラックリスト入り状態となります。そのため5~10年はローンを組んだり、お金を借りたりすることができず、クレジットカードの発行もできなくなってしまいます。

5000万円の借金を自己破産で解決するデメリット

自己破産は借金をゼロにすることができますが、もちろんデメリットもあります。その一つが財産を失うことです。住宅ローンを支払っているマイホームや自動車、家具、宝飾品なども全て没収の対象となります。場合によっては生命保険を解約しなければなりません。

また個人再生と同じように自己破産者として、ブラックリストに登録されることになります。そのため7~10年は新しくローンを組んだり、お金を借りたりすることができず、クレジットカードの発行もできなくなってしまいます。

5000万円の借金を自力で返済する道は考えるべきではない

ここまでで分かるように、5000万円という借金はそれなりの高所得者ではない限り、通常では自力で返済することは難しい額です。

これから5000万円のお金を借りることを考えている方は、自分の収入に見合った額なのか、今後返済をしていくことができるのかを慎重に考えるようにしましょう。

また既に5000万円の借金を抱えてしまっており返済に苦しんでいる場合は、個人再生や自己破産をすることで、新たな生活をスタートさせることができるかもしれません。