借金を返済する人の名義変更ってできるの?勝手にカードを使われた場合は?

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生活の変化や返済の都合で、また家族や友達が借金で困っていて名義変更をしたい、という方も少なくありません。その際、そもそも借金の名義変更はできるのかと疑問に思うでしょう。

この記事では借金の名義変更ができるのかどうか、そして勝手にカードを作られた場合に名義変更ができるのかどうかをご紹介していきます。借金の名義変更を検討している方はぜひ参考にしてみて下さい。

借金返済の名義変更は限りなく不可能に近い

連帯保証人になってはいけない

名義変更をする理由としては、「結婚して名字が変わった」「自分では返済ができないので他の人にお願いしたい」「家族・友人の借金を肩代わりしたい」などが考えられるでしょう。いずれも誰もが直面するケースであり、名義変更をしたいと考えることも自然です。ではこれらの場合、借金の名義変更はできるのでしょうか。

結論から先に言うと、名義変更ができる場合とできない場合があり、ほとんどの場合名義変更ができないと言って良いでしょう。

債権者の同意を得られれば債務引受の手続きはできる

債権者が同意をすれば、債務引き受けの手続きをすることは可能です。債権者からすれば、お金を返してもらえるのであれば、名義変更を受け入れる方が良いでしょう。

しかしここでは「新しい債務者に返済の能力があるかどうか」が重要になってきます。新しい債務者が審査に通らなければ、もちろん債務引き受けは不可能となります。

また債務引き受けという法律上の手続きが必要になることもあり、行政書士など専門家への依頼が必須となることもあります。このような点からも名義変更のハードルは高いと言えるでしょう。

消費者金融は名義変更に応じないケースがほとんど

住宅ローンでは名義変更は行われることもあります。一方で消費者金融のカードローンでは名義変更の手続きはほとんどできないと言って良いでしょう。なぜならば、消費者金融にとって、第三者への名義変更は何のメリットもないからです。

なぜなら住宅ローンでは、ローンの返済が難しくなっても住宅を差し押さえることで債権回収ができます。しかしカードローンは無担保であり保証人もいないため、名義変更により貸し倒れになっては債権回収ができなくなってしまうからです。

なぜ名義変更ができないのか?

借金を返済することが難しくなった場合、名義変更をすることでスムーズに返済ができるようになり、消費者金融側にもメリットがあるのではと思うかもしれません。

ではなぜ法律で禁止されているわけでもないのに、消費者金融では名義変更をすることができないのでしょうか。

総量規制で一人の借りる金額上限が下がっているため

総量規制とは、2010年にスタートした貸金業法の中で「貸金業者はローン申し込み者の年収の3分の1までしかお金を貸すことができない」と決められたきまりです。この総量規制に沿って、ローンの利用限度額は設定されています。

この総量規制により、借りることのできる金額の上限が下がってしまいました。しかしお金がもっと必要な人は今ある借金の一部あるいは全部の借金の名義変更をすることで、更に新規で借金をするという行為ができてしまいます。

これを防ぐために、消費者金融は名義の変更を受け付けていないのです。

借金返済の名義変更は業者にとってリスクしか無いため

お金を借りるときの経緯として、「個人の信用情報をチェックし、返済能力の有無を判断している」「本人の信用ありきでお金を貸している」といったことがあります。

つまり申し込みをした名義人であれば、返済能力があると判断してお金を貸すことができると判断されています。しかし名義変更後に同等の返済能力があるとは必ずしも言えません。

万が一、元の契約者よりも借金を肩代わりした人の返済能力が低かった場合、貸し倒れになったり、債務整理をされたりするリスクが高くなってしまいます。

勝手にカードを使われて借金が作られてしまった場合はどうなる

滞納

借金の返済が難しくなった場合に他人に名義変更をしたり、家族や友人の借金を自分名義に変更したりすることができないことは分かりました。

しかし、勝手に自分名義のカードで借金を作られていた場合はどうなのでしょうか。ここでは家族間で勝手に使われていたケースと第三者によるカード窃盗などのケースに分けてご紹介します。

家族間で勝手に使用した場合も名義変更できない

家族間で勝手にカードが使用され、借金が作られていた場合でも名義変更はできません。何度も言いますが、消費者金融はカードローンの契約者の収入や返済能力の有無などを審査したうえで契約をしています。

例えば子供が親のカードを使って勝手にカードローンを利用していたとします。当然、子供よりも親の方が収入も返済能力があることがほとんどのため、消費者金融としては名義の変更を受け付けるわけにはいきません。

家族が勝手に借りたものだから自分の借金ではないと主張するケースもありますが、家族間の関係が壊れたり、共謀を図っていると言われたりしてしまうこともあります。他人名義のカードを利用することは犯罪なので、よく話し合った上で弁護士に相談するか支払いを肩代わりするかを決めるようにすると良いでしょう。

第三者によるカード窃盗など勝手な使用でも名義変更できない場合がある

財布を落としてしまった場合や、知人によるカード窃盗で勝手に使用されていた場合でも名義変更ができない場合があります。例えば、家族や同居人が利用していたケースや暗証番号の管理が甘かったケースでは、カード名義人に過失があったとみなされ、返済義務が生じてしまうことがあります。

他人に不正利用された場合は、すぐにカードローン会社と警察に連絡をするようにしましょう。ただし、重大な過失がなかった場合でも返済義務や全額保障とはならないこともあります。クレジット会社と違い、紛失や盗難の保険がついていないからです。

そうならないためにも、消費者金融のカードはしっかりと管理をしておくようにしましょう。

返済する借金の名義変更がスムーズに可能なケース

ここまで借金の名義変更はほとんど不可能に近いことを説明してきましたが、スムーズに借金の名義変更が行える場合があります。それはどのようなケースなのでしょうか。

ここからは借金の名義を変更することができるケースをご紹介していきます。

結婚などで苗字が変わった場合

結婚などで名字が変わった場合は公的書類や銀行の口座のように名義変更を行うことができます。名前が変わるだけで、申込者自体が変わるわけではないからです。逆に早めに名義変更をしておかないと、利用ができなくなる場合もあります。

この場合はインターネットから名義変更ができるようになっています。電話やネットで名義変更の申し込みを行うと、必要書類が郵送されてきます。書類の必要事項を記入し、本人確認書類のコピーと一緒に返送するだけで手続きは完了です。

その後、あたらしい名義のカードが郵送されてくるので、古いカードはハサミで切るなどして処分するようにしましょう。

借金を相続する場合

借金をしていた方が亡くなった場合、財産だけでなく借金も相続することになります。この場合での名義変更は比較的スムーズに行うことが可能で、手続きの際は死亡証明書や除籍謄本などの書類が必要となります。

しかし、このようなケースでは相続する財産と借金の兼ね合いを考慮して、相続するかどうかを判断すると良いでしょう。債務が多く、マイナスになる場合は遺産放棄をすることがほとんどです。

遺産放棄をする場合は、債権者が亡くなられてから3か月以内に、家庭裁判所で遺産放棄の手続きを行う必要があります。遺産放棄の手続き中に返済を求められた場合はその旨を伝えれば問題ありません。

名義変更を行うより借金の借り換えを行った方が早い

借金の返済に困り、名義変更を行うことはほとんど不可能であり、可能であった場合も面倒なことが多々あります。名義変更を行うよりも借金の借り換えを行った方が早いと言えるでしょう。

借金の返済に困った人のために、銀行や消費者金融では借り換えのための商品を用意しており、よりお得な金利でお金を貸してくれるものとなっています。

ここからは名義変更よりも借り換えの方が良いポイントをご紹介していきます。

新名義人が新たに借入を行い、代わりに返済を行う

名義変更する予定だった人に新たに借金をしてもらい、そのお金で今の借金を返済します。そして新しい借金を返済していくという方法をとれば、名義変更を行わずに借金の肩代わりが可能です。

しかし新名義人も過去に信用情報が傷ついていた場合は、審査に落ちてしまう可能性があるので注意が必要です。また総量規制も考慮する必要があります。

有利な条件で借りられれば支払利息の減額につながる

借り換えを行う場合、今の借金よりも利息が低いものを選べば、支払利息を減らすことが可能です。一方で利息が高いローンを選んでしまうと借り換えを行った意味がなくなってしまいます。

また負担を少なくするために毎月の返済額を少なく設定し、返済期間を長くしてしまうと、利息支払いの総額が増えてしまうこともあります。

借り換えを行う際は返済期間と支払い利息をしっかりとチェックするようにしましょう。

借り換えにお得なローンは?

アイフル キャッシングローン

大手消費者金融の一つのアイフルには「かりかえMAX」や「おまとめMAX」という商品があります。どちらも今ある借入ローンの金利よりも低くなることが保証されているので、月々の返済負担を減らすことが可能です。

また全てWEBで完結させることができ、最短30分で審査完了、そして最短1時間で融資ができる点もメリットでしょう。

三井住友銀行 カードローン

消費者金融と比べると金利は低く設定されているので、消費者金融からお金を借りている場合は返済額を減らすことが可能でしょう。

また銀行では審査に時間がかかってしまうことが多いのですが、三井住友銀行では最短で翌日に審査結果が出るようになっています。そのため銀行カードローンを検討しており、早く融資してもらいたい方にオススメのカードローンです。

イオン銀行カードローン

イオン銀行のカードローンは他のカードローンと比べ、上限金利が比較的低く設定されていることが特徴です。また来店不要で、WEBからの申し込みだけで借り入れが可能です。

イオン銀行は新たに口座を作る必要がないので、新規で口座開設はしたくないけれど、低金利で利用したい方にオススメです。

借金の名義変更はできないと思っておくべき

基本的に、結婚などにより名前が変わった場合や遺産相続の場合以外では、借金の名義変更はできないと思っていて良いでしょう。

借金の返済に困った場合や家族や友人を助けたい場合は、借り換えを行うことで借金の肩代わりができ、利息を減らすこともできるので一石二鳥です。どうしても名義変更を行いたい場合は、面倒な手続きがあることや審査に通らないことがあることを覚悟して行ってください。

もし分からないことがあれば、消費者金融や弁護士などのプロに相談してみることをオススメします。

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