シングルマザーが借金を減額して完済するための方法とは

離婚した場合、母親が子供を引き取る傾向が多く、世の中において、シングルマザーは一定数存在しています。シングルマザーの生活実態として、決して裕福な生活を送っているわけではなく家庭によっては借金をすることで、なんとか生活ができているといった現状もあります。

しかし借金をしても結局はその返済がかなり厳しいのが実情であり、借金の減額ないし完済していくためにはどのような方法があるのでしょうか?今回は、シングルマザーが借金を抱えている場合の解決法について、詳しく解説していきたいと思います。

シングルマザーはなぜ借金をしてしまうのか

シングルマザーは、どうしても子供にかける時間が長くなり、結果収入が低い傾向にあります。そのため貯蓄などもままならず、突発的な支出が発生すると、金策に困り借金をしてしまうことがあります。

シングルマザーの平均年収

平成28年度のデータによると、シングルマザーの平均年収は約243万円ということだそうです。また、同年のシングルファーザーの平均年収は約420万円とされており、昔よりは女性の仕事での地位が向上してきたとはいえ、未だに収入には格差があるのが現状です。

このようにシングルマザーはその収入に不安があることによって、場合によっては借金をしなければいけない状況になってしまうのです。

毎月の生活費

子供を抱えている場合の毎月の生活費は、教育費を中心に結構かかっています。もちろん、子供の数が多ければ多いほど、かかる支出は多く、生活が困窮しやすい傾向にあります。

収入による不安も相まって、毎月苦しい生活を強いられている現状があります。

シングルマザーの平均貯蓄

収入がないのであれば、貯蓄も少ないのが、シングルマザーの実情です。20~30代におけるシングルマザーの平均貯蓄は、100万円にも満たないという結果があります。

毎月の生活がカツカツですから、当然貯蓄に回す余裕なんてないのも無理はないことではないでしょうか。

収入が少なくて借金したのに完済できる見込みはあるのか

収入が少なく、借金をしてその補填をしている場合、借金が生活の一部となってしまい、借金生活から抜け出すことは非常に難しい状態になってしまいます。またそのような状態であれば、当然借金をしても返済ができるような状態にはないので、借金地獄に陥ります。

完済見込どころか、毎月の返済の見込みすら、厳しくなっていく可能性が非常に高いです。

シングルマザーが借金を減額して完済する方法

シングルマザーは、その収入への不安から、まともに借金の返済をしていても、完済することは厳しいです。そこで、借り換えローンや債務整理などの選択をすることで、完済に向けての目途をつけることができます。

以下について、それぞれ解説していきます。

金利が低いローンへの借り換え

借金を返済する上で、ネックとなるのが金利による利息になります。この利息の発生が、借金の完済に向けて大きな障害となっています。なので、現在の借入先よりも金利の低い業者での借り換えによって、その問題を解決することができます。

任意整理

借入先との話し合いにより、利息のカットが認められることでその後の返済が一気に楽になります。

この任意整理には借入先の承認が必要になりますが、債務整理の中でも費用が安価で手間がかからない方法です。3年での完済が求められるので、おおよそ実現可能な金額による借金であれば、是非利用したいところです。

個人再生

個人再生は借金の大幅な減額が見込めるので、借金が多額になっている場合には非常に有効な手段となります。シングルマザーはどうしても収入が少ないという面があるので、定期的に借金をしてしまうことも多いと思います。

気が付いたら借金が多額になっているなんてことも少なくないので、個人再生による解決は非常に有難いことですね。

どうしても借金完済が難しい場合

税金滞納

任意整理や個人再生による債務整理でも借金の解決が見込めないのであれば、自己破産という選択もあります。自己破産は、裁判所を通して行う債務整理で、借金をゼロにすることができる、大きなメリットを有しています。

しかしその分デメリットも大きく、所有する財産を全て放棄しなければならず、自己破産してから5年の間はローン組みなどができなくなるという面があります。それでも、借金の返済に全く目途がつかない状況であれば、非常に有効的な手段であるのが自己破産となります。

シングルマザーが受けられる国の支援

シングルマザーのような社会的弱者に対して、国や地方自治体は様々な支援を行っています。できれば、こういった支援をフルに活用して、借金をすることのないような生活を送っていきたいものです。

以下について、それぞれ解説していきます。

児童手当

児童手当とは、0歳から中学卒業までの子供が対象として支給される手当になります。3歳未満で月15,000円、3歳以上では月10,000円という金額になり、所得が制限限度を超えていれば月5,000円が支給されます。

子供がいる世帯においては全てが対象となり、この手当によって少しでも家庭の負担が減ることになりますね。

児童扶養手当て

児童扶養手当てとは、両親の離婚によって、片方の親からしか養育を受けられない子供を対象とした手当です。所得などによって支給額は変わる手当で、所得額が地方自治体の定める制限を超えている場合は、支給の対象外となります。

詳しくは、住んでいる地方自治体に問い合わせてみるようにしてください。

特別児童扶養手当

精神または身体に障害のある子供を対象とした特別児童扶養手当というものがあります。この手当は、20歳未満の子供に教育または福祉の増進を目的としたものです。

それぞれ、障害の重度によって支給額は変わり、2級よりも1級の方が支給額は多いです。

国民年金・国民健康保険の免除

頑張る

国民健康保険や国民年金は、全ての国民が加入する義務があり、またその税金を納めなければならないものです。

しかし、シングルマザーのような、所得が少なく、納税が困難である場合には、減免または免除の申請が可能になります。

国民年金においては、免除は可能ですが、国民健康保険については、減免までしかできません。

しかし、それぞれ所得に見合った裁量を取られるので、利用する価値は大いにあります。

遺族年金

死別により、ひとり親世帯となった場合に遺族年金というものが受け取れます。

国民年金に加入中もしくは加入期間が25年以上であった人が、死亡した場合にその配偶者が権利を有します。

ただし、加入期間において2/3以上の保険料納付していることが条件となります。

ひとり親家庭住宅手当

家

月に10,000円以上の家賃を自費で支払っているひとり親世帯について、住宅手当が支給されることがあります。条件は、20歳未満の子供を養育しているひとり親世帯の世帯主が対象となり、細かい条件については各自治体によって変わります。

家賃などは固定費であり、毎月の支出としては外せないものなので、助成が受けれるのであれば是非利用したいところですね。

ひとり親家庭等医療費等助成制度

子供を養育していれば、どうしても医療費にかける費用が多くなってしまいます。しかしひとり親世帯であれば、地方自治体で医療費の助成制度が受けられることがあります。

医療費はどうしても高額になってしまいがちですので、このような助成制度があれば、気兼ねなく医療機関を受診できますね。

交通機関の割引

車のローン

シングルマザーまたはシングルファザーのようなひとり親世帯には、交通機関の割引制度があります。通勤で利用するJRなどの乗車券が割引で購入できたり、バスなどの料金が無料になることもあるのです。

こういった日々の交通費の節約をすることで、少しでも生活が豊かになるようにしたいですね。

保育料の減免

ひとり親世帯ですと、子供を養育しながら仕事をしなければいけないので、当然子供を預けなければいけないと思います。しかし保育料も意外とかかるもので、毎月の家計に大きく響いてきますよね。

そんな保育料も、地方自治体によって減免される場合があるそうです。

母子・父子・寡婦福祉資金貸付

地方自治体から手当という形ではなく、生活する上での資金の貸し付けができる制度もあります。種類によっては、金利1.0%という超低金利で、融資を受けられるものになっており、連帯保証人がいれば無利子になることもあります。

地方自治体も営利を目的とした貸付けではなく、生活困窮者に対する助成処置という形であるので、このような条件が可能となるのです。

遺児手当

ひとり親になる理由の多くは、両親の離婚などによるものが大多数だと思います。しかしひとり親となった原因が死別であった場合、遺児手当という制度があります。

これは地方自治体によって有無はありますが、死別によってひとり親となった児童に対して健全な成長を図るための手当てになります。

生活保護

生活保護とは、国が定める、健康で文化的な最低限度の生活が難しい人に対して、その生活を保障するための制度です。生活が著しく困窮しており、自力での生活が困難である場合に適用されるもので、国から生活保護費の支給がなされます。

シングルマザーのようなひとり親世帯においても、例外ではなく、実際にこの制度を利用している世帯も少なくありません。

借金を完済するまでの計画はプロに相談しよう

シングルマザーのようなひとり親世帯の生活困窮率は非常に高い傾向になります。そのため、借金などによって、その生活を維持しようとする人も少なくありません。

所得が低いシングルマザーであれば、返済に困ることもあるはずなので、早めに専門家に相談することで、返済計画の構築を図りたいところですまた、国や地方自治体もシングルマザーのような、社会的弱者を救おうと様々な制度を整備しています。できれば、借金する前に一度国や地方自治体に相談してみることが重要です。