クレジットカードには分割払いという便利な機能が付いています。高い買い物をしたくても、一括払いは厳しい……そんなときの強い味方ですよね。
しかし、頼り過ぎは禁物です。便利と言えども、マイナスの面が無いわけではありません。この記事ではそんなクレジットカードの分割払いについて見ていきたいと思います。
クレジットカードの分割払いは便利で使いやすい
普段カードで買い物する事はありますか?手元に現金がなくても、とりあえずカードでなんてシチュエーションはよくありますよね。気づいたら今月使いすぎてしまったなんて事もあるかとおもいます。
例えばこんな経験はありませんか?
- セールだからといって必要以上に購入してしまった
- 限定品の誘惑に負けてついつい買ってしまった
- ネットショッピングで衝動買いしてしまった
クレジットカードは非常に便利ですが、使い方を間違えると翌月は請求に悩まされてしまうデメリットもあります。そこで、クレジットカードの使い方を間違えてしまい、翌月の請求で生活がピンチになりそうです。どうやって生活していこうと悩みますよね。
そういった時は分割払いに変更してみてはどうでしょう?
クレジットカードで分割払いにするデメリットは2つある
便利な分割払いですがデメリットはないのでしょうか?
デメリット① 「分割」の言葉を鵜呑みにしないで!実態は「借金」
分割払いは代金を複数回に分けてお金を支払っていき、店舗への支払いを待ってもらう。そのような印象があると思います。店舗さんとの直接的なやり取りの場合にはこの解釈で間違いはないのですが、クレジットカードを使用して分割払いを選択した時には、お店⇄カード会社⇄自分。といった関係性になっています。
すなわち、カード会社にお金を立て替えてもらい、買物にかかった費用を支払いしてもらうことになります。後日に支払いをしてもらった料金分は必ずカード会社に返済をしなければいけません。
分割払いと言う言葉だと、借金をしている感覚にはならないと思いますが、普段の生活で気軽に借金をしている事になります。
デメリット② 一括払いで買うより高くなる!
分割払いといったクレジットカード会社のサービスは、いわゆる借金になります。また、借金に付きものなのが金利手数料ですよね。クレジットカードの分割払いにも金利手数料がかかります。
自動車ローンや、住宅ローンと一緒です。しかし、分割払いという言葉のせいで借金をしている意識が薄くなってしまいます。せっかくセール品や、ネットで安い商品を見つけて購入しても、今月はピンチだから、といって分割払いを選択してしまうと、金利手数料が発生してしまい、実際に支払う金額が割高になってしまいます。
デメリットだけじゃない!クレジットカードで分割払いするメリットも実はあります
それでは、分割払いは全くメリットがないのでしょうか?
メリット① 一括で買ったものを分割に切り替え支払いを待ってもらえる
一括での返済の場合には金利手数料がかからず、実際に支払う金額が安くなりますよね。分割払いのデメリットとして金利手数料の発生を説明しましたが、どうしても手元にお金がなく、支払いができそうに無い場合には、金利手数料は発生しますが、分割払いに切り替えることで支払いを先延ばしにできます。
しかし、支払いできずに分割に変更しない場合に遅延損害金といったデメリットが発生してしまします。分割手数料よりも高く損をしてしまいます。
そこで、遅延損害金を防いだり、今月の生活がピンチの時に分割払いに切り替える事で一時的に支払いを待ってもらえる事が分割払いの最大のメリットになります。
メリット② リボ払いよりも利息がかからない!
リボ払いといえば、月々の返済額を決めて支払いをしていきますね。すると、支払い期間が長くなり、手数料を支払う回数が増えます。またカード会社により異なりますが、年率が非常に高くいつまでに返済が完了するかの管理が大変です。
一方で分割払いでは
- 分割2回までは手数料が発生しない
- 支払い回数が少ないほど利息が少ない
- リボ払いに比べると一般的に年率が低い
分割払いにはこのようなメリットがあり、リボ払いに比べると利息の支払いが少ない傾向があります。
しかし短い分割期間で設定した場合、利息分は少なくなりますが、月々の返済額が大きくなる為注意が必要です。
クレジットカードの分割払いとリボルビング払いの違い
それぞれの大きな特徴が
- 分割払いは返済回数を決めて支払う方法
- リボルビング払いは支払い金額を固定して返済していく方法
となります。
リボ払いの場合には、自分で毎月の返済額を固定します。しかし、利用残高がどれだけ高額でも、毎月の支払い額が変わる事がありません。
一方で、分割払いの場合には、利用金額に対して何回で支払うかを決めて返済していきますので、支払い回数により毎月の支払い額が異なります。
クレジットカード別分割ができる回数
楽天カード
- 分割回数(2、3、5、6、10、12、15、18、20、24、30、36回)
- 実質年率(12.25%〜15.00%)
Oricoカード
- 分割回数(2、3、6、10、12、15、18、20、24回)
- 実質年率(12.2%〜15%)
アメリカン・エキスプレスカード
- 分割回数(3、5、6、10、12、15、18、20、24回)
- 実質年率(14.9% )支払い回数による変動は無し。
JCBカード
- 分割回数(3、5、6、10、12、15、18、20、24回)
- 実質年率(7.92%〜18.00%)カード会社によ手数料は異なる。
三井住友VISAカード
- 分割回数(3、5、6、10、12、15、18、20、24回)
- 実質年率(12.00%〜14.75%)
クレジットカードの分割払い方法は購入時と後日Webからの2つ!
分割払いのやり方❶ 店頭で購入時に分割払いを指定
まず店舗で商品を購入する前に、クレジットカードが使用できるかを確認しましょう。多くの場合はレジにステッカー等貼っている事が多いです。
しかし、ステッカーが貼っていない場合でも使える場合があるので、そういった時は、店員さんに直接聞いてみましょう。クレジットカードが使用できても、分割払いが出来るかどうかは店舗により異なります。分割払いが可能かも一緒に聞いてみましょう。
そこで、分割払いが可能の場合には、お会計の際に店員さんに口頭で分割払いで何回払いかを伝えるだけで大丈夫です。
分割払いができるお店
AEON、ヨドバシカメラ、ビックカメラ等、大型量販店等は店頭での分割払いに対応している傾向があります。
分割払いができないお店
コンビニ、スーパーマーケット、飲食店等、一回の支払い金額が少なく物として形に残らないような店舗は分割払いに対応していない場合が多いです。
分割払いのやり方❷ クレジットカードのWebサイトから分割支払いに変更
店頭やネットショッピングの際に分割払いを選択できない場合があります。そういった時には自身が使用しているクレジットカードのWEBサイトを確認してみましょう。
すると、多くのカード会社で一括返済から分割払いに変更できます。分割払いに変更出来る期間や変更方法は各社異なりますが、電話やWEBサイト内で、変更出来るケースが多く手続きも簡単です。
そこで、急な出費がかさんでしまい、一括返済が難しい場合には速やかにチェックしましょう。
後から分割払いに出来るか5社調査してみました。
楽天の後から分割払い
後から分割可能。支払い回数3〜36回まで。(2回払い、リボ払い、ボーナス払いは変更不可)
Oricoの後から分割払い
後から分割不可。(後からリボには対応)
アメックスの後から分割払い
後から分割不可(後からリボには対応)
JCBの後から分割払い
後から分割可能 (1回払い、ボーナス1回払い、2回払いのみ変更対象。ただし2回払いの場合、1回目の支払いをした場合は変更不可)
三井住友銀行VISAの後から分割払い
後から分割可能(1回払い、ボーナス1回払い、2回払いのみ変更対象。)
各社条件が違うので後から分割払いができるか事前に確認を
クレジットカードカードを使用する時には、事前に後から変更できるか、変更できるまでの期間や条件を確認しなければいけませんね。
クレジットカードが手元にあれば分割払いが可能!
クレジットカードの支払いを延滞しすぎて自動解約されてしまうと、分割払いにするしない以前に、クレジットカードが使用できませんよね。しかしブラックリストに登録された場合にでも、審査がとてもシビアですが、作成できる可能性があるクレジットカードがあります。
またクレジットカード作成後に登録されてしまったなんて事もあります。ですが、自動解約をされていない、又はクレジットカードを作成できれば、ブラックリストに登録されていても、分割払い時の利用は可能です。
なぜなら、分割払いを選択する際に与信調査がないからです。
デメリット以上にお得に使えるクレジットカードの分割払いを活用しよう!
- 一括返済では購入出来ない商品が買える
- リボ払いよりも金利や手数料が安い傾向がある
- リボ払いよりも返済状況を把握しやすい
- 後から分割で急な出費にも対応できる
といったメリットがクレジットカードの分割払いにはあります。利息や手数料がかかるといったデメリットもありますが、生活の状況により使い分けることで、一時出費を大きく減らす事ができます。
分割払いのメリットを最大限にいかしていきましょう。