借金が1000万円ある場合は任意整理できる?できない場合の選択肢は?

1000万円

借金は、お金がないときにやむを得ずしてしまうことがほとんどのケースでしょう。しかし、借金を返済するためにまた借金を重ねるなどして、多重債務に陥ってしまう方は少なくはありません。

利息や元金の支払いなどが重なり、雪だるま式に増えた借金が気が付いたら1000万円に達しているということも十分現実的な問題です。そういった場合、任意整理、過払い金請求などの手段が有効的です。

1000万円の借金は自力で返済するのは難しい

難しい

借金は元金のほかに利息など、さまざまなお金がかかり返済総額が元金の倍になっているというケースも珍しいものではありません。安直に「1000万円の借金」ときかされただけでは、すさまじいギャンブラーや借金大王の姿を想像してしまいますが、借金の返済方法・計画などを誤ると誰しも背負う可能性がある金額です。

しかし、1000万円まで膨れてしまった借金を自力だけで返済するのは至難の業。1000万円の借金と真っ向勝負をし、自分の力だけで完済を目指すのはすでに不可能に近くなっている金額といえます。

1000万円の借金を自力で返済するとしたら

自力

1000万円の借金が、いくら自力での返済が不可能に近いとはいえ、自己破産などの選択肢はリスクも高くなかなか踏み出せないものですよね。できれば自力での完済を目指したいと考える方は多いでしょう。ですが、1000万円にもなってしまった借金はいったいどうすれば返済できるのでしょうか。

ここでは利息を基準に、月収別に返済の方法をご紹介していきます。

月収が20万円の場合

消費者金融では、およそ10%前後の年利がかかってくるケースが大半のようです。1ヵ月の利息の計算式は「借金×年利÷365×1ヵ月(30日)」で割り出すことが可能です。利息が10%だとすると、1000万円×0.10÷365×30=82,192となり、およそ8.2万円の利息が1ヵ月にかかる計算になります。

当然ながら、利息よりも多い金額を返済しなければ1000万円の元金が減ることはありません。20万円の月収だと手取りは16万円ほどですが利息分でその半分近くとられてしまうため、生活が立ち行かなくなる可能性が高く、1000万円の借金を返済するのは難しい言えるでしょう。

月収が30万円の場合

月収が30万円の場合、おおよそ手取りは24万円前後になります。1人暮らしの場合だと、家賃も含めると月に15万円は最低でも覚悟しておきたい出費ですね。この場合、生活費15万円を引くと残りは9万円。全額借金の返済に充てると、1000万円の借金をすべて返済するまでおよそ25年ほどの月日が掛かるようです。

月収が50万円の場合

月収50万円の場合、手取りは40万円ほどになります。生活費15万円を引くと残りは25万円になり、大分余裕のある金額ですね。この25万円を全額借金の返済に充てた場合、1000万円の借金をすべて返済するまでおよそ4年強ほどの月日がかかるようです。

1000万円の借金は任意整理できるのか

任意整理

さて、1000万円の借金を完全自力で返済するのは少々無謀なことであることが明らかになったかと思います。こういった場合、任意整理をすることをお勧めします。

1000万円の借金を背負っている方は、多重債務に陥っている可能性が濃厚です。任意整理をすることで、利息分を減らすことなどを実現し月々の返済額を減らすこともできます。

任意整理とは

任意整理とは、司法書士が金融機関などと交渉をし、利息のカットなどの約束を成立、月々の借金の返済を楽にする手続きの事。裁判所を通すことなく、金融機関など債権者と直接交渉をするため、手続きが比較的簡単であるというメリットがあります。

払いすぎている利息、借金の返済が遅れたことによる損害額などを免除することも可能です。借金の減額にはもっともよく用いられる、ポピュラーな方法のひとつです。利息をカットすることで返済への道が開けるのならば、任意整理を検討しましょう。

任意整理した場合の返済額

任意整理をより詳しく見ていくと、現在の利息をなくし、3年から最長5年の分割払いで残りの借金を支払う方法のことを指しているようです。この場合、借金返済に充てた分はまるごと1000万円の元金を減らすお金となりますので、利息に苦しめられるということがなくなります。

また過払い金などが発生している場合は、より借金が減額される可能性もあります。

任意整理が難しい場合の他の選択肢

選択肢

任意整理の際の支払い条件である「3年から5年」の返済期間を過ぎているなど、債務者側に何らかの事情があるケースや借金の返済状況によっては、任意整理ができない場合もあります。

そういったときは、どういった手段で1000万円の借金を減額、そして返済していけばいいのでしょうか。

個人再生

個人再生は任意整理と違い、裁判所を通さなくてはいけない手続きです。借金をしている方が裁判所に「返済計画案」を提出し、1000万円が大幅に減額された借金を3年から5年の間に分割で支払いをし、残りの謝金を免除してもらうという手段です。

個人再生ができる人の条件として、継続的に収入を得られる見込みがありなおかつ借金総額が5000万円を超えていない方に限られています。

自己破産

自己破産も、任意整理とは違い裁判所を通さなくてはいけない手続きです。裁判所に申し立て、返済能力がないと認められた場合のみ100万円の借金、また利息の返済を免除してもらえる方法です。

自己破産の際は、ある程度価値のある財産をお金に換え、いくらかを金融機関などに納めなくてはいけません。

1000万円の借金にかかる利息は?

利息

借金をすると必ず利息が発生します。上述した通り1000万円の借金をした場合、およそ10%前後の年利が発生するようです。

1ヵ月の利息の計算式は「借金×年利÷365×1ヵ月(30日)」で割り出すことが可能です。利息が10%だとすると、1000万円×0.10÷365×30=82,192となりおよそ8.2万円の利息が1ヵ月にかかる計算になります。

プロに相談した方が費用を抑えられる

プロ

1000万円の借金には、過払い金の発生や利息カットの手続きなど、安全に返済を行うため、法的に身を守るすべもたくさん用意されています。プロに頼むに際しての金額はかかりますが、将来的な返済額の削減は相談するのとしないのとでは天地の差が出てくることは間違いのないことです。

しかし、検索をかけるなどした場合、借金の相談口は「弁護士」と「司法書士」の両方がありどちらがいいのか迷ってしまいますよね。ここでは、違いを詳しく説明していきます。

弁護士

弁護士は、1000万円の借金を返済する時にとても頼りになる「法の戦士」です。弁護士は身近に起きるトラブルなどへの法的なアドバイスや、時にはあなたに代わる代理人として、債権者と交渉を行ってくれるなど、法律という盾で1000万円の借金を減らしたり、返済額の減額などを実現します。また弁護士は法律に関するあらゆる手続き・業務を行うことが可能であるため、任意整理においては交渉や多面的なアドバイスなどにとどまらず、いざ法廷で争うということになってもお任せできることが特徴です。

ですが、手掛ける範囲があまりにも広いため、手が回らない・行き届かないということもまま発生するようです。あなたのおだやかな生活を守ってくれる存在といえます。

司法書士

司法書士の専門分野は、不動産や会社の登記、裁判所に提出する書類作成などです。弁護士と違っている点は、弁護士は法律に関するあらゆる分野で手続きや業務を行うことが出来ますが、司法書士の専門分野はあくまでも「登記」などに限られているところ。

任意整理においては、裁判所に提出する法的な書類を作成・書類の提出を行うことはできますが、代理人として債権者や裁判所と交渉するということは、原則不可能といった特徴があります。しかし、法で定められた分野のみが業務範囲となっているため、弁護士の手が回らない部分などを補強できるピンポイントのサポートが可能です。

過払い金請求ができる場合も

過払い金

ここまで、1000万円の借金をしている場合、利息が非常に高額なものとなり、返済が苦しくなることがわかりました。また、どうしても苦しい場合は法律が身を守ってくれるという頼もしい情報もあり、暗闇のようだった未来に少しだけ明かりがともったのではないでしょうか。

利息は、1000万円の借金を返済するときに何よりも返済状況を圧迫するお金ですよね。しかし、利息を払いすぎている「過払い金」が発生している状況もあります。

過払い金とは

過払い金とは、借金を完済しているのにも関わらず利息分などを支払い続けているケースを指します。長年借金の返済を続けている方は、この過払い金が発生している確率が濃厚。

既に返済が終わっていて過払い金の発生に気が付いた場合、過払い金の時効である10年以内であれば、過払い金の請求をすることが可能です。過払い金の請求をすれば、払いすぎていた分が戻ってくることもあります。

過払い金の計算方法

では、過払い金はどういった計算式で割り出すのでしょうか。過払い金は、金融機関が規定し実際に支払っている金利と、法で定められた利息制限法で返済を行った場合における利息の差額を算出する方法があります。

金融機関の金利1ヵ月分-法定金利1ヵ月分=過払い金(浮いたお金)というような引き算で、おおよその過払い金を割り出すことができます。

過払い金を請求する場合は弁護士に相談

過払い金請求は司法書士と弁護士のどちらでも対応していますが、弁護士のほうが法律的な相談や債権者との交渉など、あなたに立ち替わってさまざまな法律のフィールドで戦ってくれます。そのため、過払い金請求の相談は弁護士にした方がベストです。

また弁護士に相談すると、過払い金の金額により返済額が減ったりなど、1000万円の借金を返済するにあたってメリットとなる情報をいっそう手に入れることができます。過払い金の相談料を「何度でも無料」としている弁護士事務なども存在しているため、気兼ねなく利用できる点でも最適であるといえるでしょう。

1000万円の借金は1日でも早く手を打つべき

いかがでしょうか。1000万円の借金を自分の力だけで返済するのはかなり骨が折れることです。しかし、返済できないひとからお金を取ることは法律が許していないのです。いま、1000万円の借金を抱えているあなたでも、法律の救済は平等に与えられています。

弁護士や司法書士に相談するなど、1000万円の借金の返済額を減らす手段はあるものです。この記事を参考に、ぜひご検討してみてはいかがでしょうか。