「借金」は、結婚するにあたってそれなりに高いハードルになることは間違いありません。
借金している金額がいくらであるかにしろ、新生活が経済的にマイナスからのスタートとなるのはプレッシャーも大きいですよね。
もしあなたが100万円の借金をしていることをパートナーが知らない場合、パートナーはどんな風に思うのでしょうか。良いイメージは持ってもらえないのではないでしょうか。
この記事では借金100万円があっても幸せに結婚する方法を紹介します。
100万円の借金がある人のイメージ
借金をするにも、理由やそこに至るまでのドラマは様々です。やむを得ない事情で、借金をしてしまった方も少なくはないはずです。
しかし「借金がある」という事実だけは、世間的には受け入れがたい事柄の一つかもしれません。
「自分に借金がある」と打ち明けた時、多くの場合相手が気にするのはその負債額でしょう。
この局面で数千万円の借金が判明でもしたらまず相手はあなたがどれほどの遊び好きなのかなど疑ってしまうかもしれませんが、100万円という中規模な金額であった場合はどうでしょう。
100万円の借金を背負っている人物へのイメージは、数千万円の借金にくらべて負債額も比較的身近であるため「なにかやむにやまれぬ事情でもあって借金しているのかな」など、相手が抱く印象は猜疑心よりも憐憫に近いものがあるかもしれません。
また、自分に借金があることを面と向かって打ち明けるような間柄ですから、相手からあなたへの特別な感情がないはずはありません。
100万円の借金は2人で頑張れば返せそうな額でもあるため、100万円の借金がある人へのイメージは他の場合より、比較的やわらかくなりそうです。
100万円の借金がることを結婚前にパートナーに話すべき?
結婚相手となるパートナーに、100万円の借金があるか否かを打ち明けるかどうかはデリケートな問題のひとつです。
結婚を決意した際、100万円の借金があるということはある程度の障害となることは否めません。
100万円の借金があることを結婚相手に打ち明けたとき、それでも相手は自分と一緒に歩んでくれるのかどうか、借金を理由に結婚の話もとん挫してしまうのではないか、心配になりますね。
また、100万円というとほとんどの日本人の年収より低い額であるため、上記のような心配も絡み、言わずに1人で返済に耐えるという選択をする方も少なくはありません。
くわえて「借金がある」という事実はあまり良い印象を与えるものでもないため、結婚相手ともなると余計に言い出しづらい、という心理的な葛藤もあります。
しかし、借金があることを隠して結婚をしたとしても、なんらかの形で相手に事実が伝わってしまう可能性も十分に考えられるのではないでしょうか。
たとえ100万円というコツコツと返していけば完済できる借金であったとしても、「借金がある」という事実が相手に与える衝撃・ショックは並大抵のものではありません。
より複雑化した問題に発展する場合も考えられるため、1人で返せそうな「100万円の借金」であったとしても、結婚前にパートナーに打ち明けるほうが最適な策であるといえるでしょう。
借金100万円を結婚前に完済するためにやるべきこと
「パートナーに負担や心配をかけたくない」という気持ちから、結婚相手に借金の有無を打ち明けない選択をしたとします。
また100万円の借金は一般的な社会人の全体の年収を下回っている場合がほとんどのため、借金の返済額としてはどうしても無理なものではありません。
しかし、100万円という中規模な借金の額は、当然計画性を持って返済に取り組まなければ一朝一夕に返済できるものではないことも、忘れてはならないのです。
ここでは、結婚前に100万円の借金を完済するためにやるべきことをご紹介しています。
完済までにどれくらいの期間がかかるか把握する
まず大切なのは、完済するまでにどれくらいの期間が必要なのかを逆算することです。
逆算とは、毎月いくら返していけば100万円の借金が完済できるかということにくわえ、パートナーとの入籍予定日やその他大切な用事のある日まで何日あるのかを細かく計算していくことも含んでいます。
例えば、残り3ヵ月あれば借金が完済できたとしても、結婚相手との入籍要諦日などが2ヵ月後に迫っていたら、返済額などを調整しなくてはいけなくなりますよね。
逆算をすることにより、結婚相手に100万円の借金の存在を打ち明けるべきかどうかが決まってくるのです。
結婚するにあたって、先立つものは何かと必要になってくるのはいうまでもないでしょう。
100万円の借金にプラスして、結婚式の費用など様々な出費がかさみ、ますます借金を完済しづらく、くわえて結婚相手に借金の存在を打ち明けづらい状況が出来上がっていくかもしれません。
そのため、借金完済までの日数計算がうまくいっていないと、「せっかく負担をかけないために1人での完済を目指したのに結婚相手を巻き込んでしまった」という悲しい結末を迎える可能性も考えられるのです。
毎月の支出を把握して返済額を増やせるか検討する
借金完済までの日数を逆算した後は、その期限までに、あるいはもっと早く、借金を完済するために毎月の返済額を増やせるか検討すると良いでしょう。
そのためには何にいくら使ったのかなど、毎月自分が使っている支出を細かに把握し、使い過ぎなどが判明したところから削っていき借金返済に充てる金額を増やす作業を始めましょう。
この作業はレシートなどを見つつアプリなどに入力していくので、簡単に実行に移せます。
比較的すぐに始められる返済計画の第一歩といえるでしょう。
また毎月の支出を明らかにすることにより、何気なく過ごしているだけではわからなかったお金の使い道が判明するため、無駄遣いや赤字の防止にもつながりまさに一石二鳥。
普段なんの気なしに使っていたお金を微調整していくことにより、毎月の返済額はかなり増えるかもしれません。
毎月の支出を減らせるか見直す
さて、上記のような方法で支出を明らかにしたあとは、無駄遣いやマイナスになっている支出やお金の使い道などを見直していき、削れそうなところは少しずつ削っていく作業に移ります。
もちろん、どんな事情であれ100万円の借金が残っている状態ですから、きっと極限の生活をすでに送られていることと思います。
赤字やマイナスなどが出る無駄遣いなどもしていないことでしょう。
削れるお金や支出を抑えることも、きっと難しいかもしれません。
ですが、たとえば食費や交際費・交遊日に充てているお金などは、100万円の借金を完済するまでの辛抱として一時的に大幅に節約することは不可能ではない手段です。
現状からさらに支出を削っていくというのは、まるで修行僧のような厳しい生活にほかなりません。
しかしこれも、結婚相手と幸せにゴールインするための一時の辛抱なのです。
弁護士に相談してみる
借金完済だけにとらわれ続けていると、存外見落としてしまいがちなのが弁護士への相談です。
借金の全額は100万円であったとしても、悪徳な消費者金融や法外な高利貸から借金をしてしまった場合、利息や手数料などで借金が膨らみ、払わなくてもいいお金を支払っている可能性も考えられます。
そういった場合の法的措置や債務整理などに関して、弁護士を頼ってみるのは自分の身、果ては結婚相手の身を守るためにも必要不可欠な手段です。
「弁護士へ相談」となると莫大なお金が必要となってくるイメージがありますが、最近では相談だけなら何回でも無料、という弁護士事務所も増えているため、比較的利用しやすくなっているといえます。
本格的な依頼までは踏み込めずとも、現状の借金について気になることがあれば、気軽に利用してみるのも手段の一つかもしれません。
結婚前に100万円の借金を完済できない場合すべきこと
計画をきちんと立てて完済計画にいそしんでいても、どうしても計画通りにはいかないこともあります。
結婚相手に負担をかけずに完済を目指していたのですから、そのショックはかなり大きいものであるのは間違いありません。
また借金の存在を結婚相手に黙っていた場合、打ち明けるかどうかという点でも身悶えるほどの苦しい葛藤が待っているのもまた事実であることでしょう。
100万円という中規模額の借金ではありますが、結婚までに完済できなかった場合どうすればよいのでしょうか。
ここでは、結婚相手と一生を歩んでいくために必要な伝え方をご紹介していきます。
完済までの計画を伝える
100万円という額は決して返しきれない額ではありません。
自分で設けていた返済期限がどうしても足りなかった、予想外の出費があり返済に充てられなかったなど、完済できない理由は様々。
ですが結婚相手に負担をかけないため、完済を目指してあなたは頑張っていたのですから、気に病むことはありません。
結婚相手には100万円の借金を完済するまで、今までどのような計画を立てて毎月どれくらい返してきたのか、あとどれくらいで返し終わるのかという目処、また残っている借金の額などを詳細に伝えます。
そうすることによって「無計画だから返しきれなかったわけではないよ」ということを結婚相手にも理解してもらい、完済までの具体的な道のり・ビジョンの共有をはかります。
また、結婚相手と幸せなゴールインを果たすため、100万円の借金を完済するためにどれだけ奮闘してきたのかというすがたも合わせて伝えられると良いでしょう。
自分だけで返済することを伝える
100万円の借金の存在が結婚相手との間で明らかとなり、返済計画の共有もできたため関係性が崩壊する悩みからはひとまず解放されました。
結婚相手は、多くの場合パートナーの苦境に寄り添うため、返済に協力しようと考えてくれるはずです。
しかしそこで甘えてしまっては、一生を歩んでいく一番最初の段階で、結婚相手に重荷を背負わせてしまうことにほかなりません。
結婚相手に負担を与えないために計画を立てて頑張ってきたのですから、そのポリシーだけは必ず最後まで貫徹しましょう。
結婚相手には借金は自分1人の力で完済する意志を伝え、また「借金」の存在があることで不安の残っている結婚相手に、幸せなゴールインをしたいことやこういったことで苦労をさせないことを心から誓ってください。
生活水準を下げず返済する返済計画を立てる
結婚相手に負担をかけないということは、結婚後の生活でもパートナーに極力我慢をさせないということでもあります。
そのためには、結婚相手との生活水準を維持しつつ100万円の借金を完済する「返済計画」を立てる必要があります。
結婚前では、結婚相手に不安や負担を与えないために修行僧のような極貧生活を余儀なくされましたが、今回優先するべきはパートナーとの結婚生活を守ることです。
100万円の借金を返すまで、結婚相手との幸せなゴールインのためにしていた我慢や厳しい生活を、結婚相手にまで強いる必要はありません。
むしろ、100万円の借金がある中でも一生をともに歩んでくれるパートナーに、感謝を示すべきではないでしょうか。
100万円の借金の結婚前に完済することを目指していたときは、短期的かつそれなりに生活に影響する、大きな額の返済計画を立てていました。
しかし、それでは結婚生活を共有していくことは難しくなってしまいます。
結婚相手との生活水準を守るには、中長期的かつ堅実な返済計画を立てていかなくてはいけません。
たとえば、毎月生活を切り詰めたり多少の無理をして返済していた金額に少し余裕を持たせ、少額ずつの返済に変えてみるほか、お金ができた時に限って借金の返済に充てていた場合は、毎月(生活水準が下がらない程度の)一定額をコツコツと返済していくなどの方法にチェンジしていくなどの計画変更が求められます。
パートナーの負担になることだけは避けよう
100万円の借金がある中でも、結婚相手はあなたとともに人生を歩む決心をしてくれました。
人生をともにするパートナーですから、もちろん100万円の借金返済のために、結婚相手もまめまめしく働いたり節約に気を配ったりと、万全のサポートをしてくれることでしょう。
しかし、借金というのは当人の身の問題であることがほとんど。
大切な結婚相手に負担をかけてしまうことは、心苦しいことこの上ありませんよね。
結婚相手には極力気を使わせないよう、結婚前に借金を完済しておくことが最善策ではありますが、それがかなわなかった場合も、決して苦しい状況であることをパートナーには悟らせてはいけません。
100万円の借金は自分の力で完済することを固く誓い、なるべく明るくふるまうことを心がけ、パートナーには今までと変わらない自由な生活を送らせてあげるというのが誠実さであり愛情であるといえるでしょう。
節約に協力してもらう、借金の返済のために結婚相手に収入を増やさせるなど、パートナーへの負担は極小のものに抑えられるよう、愛情を持って完済に取り組んでいきましょう。
結婚前に完済することがベスト
いかがでしょうか。
100万円の借金があるからと、幸せな結婚ができないというわけではありません。
もちろん結婚相手に負担を与えないためには、結婚前に完全に返済を終わらせていることがベストであるのは間違いありませんが、もし100万円の借金が残ってしまった場合でも、誠意をしっかりとパートナーに見せることで状況を乗り越えることは可能です。
結婚相手への愛があるならば、幸せな結婚生活を1日でも早く手に入れるために堅実な計画でもって借金の完済にまい進していくべきといえます。
100万円の借金は、毎月コツコツと返済していけば決して返すのが困難な額ではないはずです。
パートナーとの幸せな結婚を、借金などという外的要因のために諦めるようなことはあってはなりません。
老いた未来にも笑顔で手を取り合っている、そんな自分たちの幸せな結婚生活のため、ひと踏ん張りしてこの試練を乗り越えていきましょう。