奨学金という借金の300万円を早く返済するコツとは

借金が300万円あるのと奨学金では大違い、と考えていませんか?いいえ、奨学金も借金なんです!

この記事では奨学金の滞納リスクや返済方法、返済が厳しい時の対処法について詳しく解説していきます。参考にして、早めの完済を目指しましょう。

奨学金は借金!社会人1年目で300万円の借金

経済的な理由で大学に進学できない時に、奨学金は頼りになりますよね。学生の内は返済の必要がなく、第二種奨学金でも他のローンに比べれば圧倒的に金利もお得。ですが、奨学金は借金であることを忘れてはいけません。

大学入学から卒業までに借りる奨学金の平均は、約300万円。つまり社会人1年目にして、300万円もの借金を抱え込むことになるわけです。

返済できないリスクもあるため、奨学金の本質を正しく認識しておきましょう。

奨学金の返済が延滞している人は意外と多い

社会人になってから奨学金の返済に苦しむ人は多く、独立行政法人日本学生支援機構がまとめている統計によると、平成29年度の延滞者は約336,000人。平成25年度は約334,000人ですから、奨学金の返済に悩む若い人は年々増えていることが分かります。

しかもその半数近い人が3ヶ月以上にわたって滞納しているほど、実状は厳しいもの。返済を滞らせやすいのは30代が最も多く、家計の収入が減ったことが滞納の大きな原因に挙げられています。

奨学金が返せなくて破産する人も

滞納どころではなく、奨学金が返済できずに破産手続きを取らざるを得ない人もいます。

奨学金も借金ですから、返済が滞ると年利2.5~10%の延滞金が発生します。滞納するほど金利がかさみ、約300万円の奨学金がどんどん膨れ上がる可能性も。

奨学金の滞納がもとで破産すると、信用情報機関のブラックリストに載って将来的に必要なローンが組めなくなるだけでなく、金融業や司法書士などの士業に就業できないといったリスクもあります。

奨学金の借金300万円の返済シミュレーション

奨学金を滞納するリスクを回避するには、事前に奨学金が借金であることを踏まえて、きちんとした返済シミュレーションを立てておくことが大事です。

奨学金で借りられるお金の総額は奨学金の種別や貸与年数によっても違いますが、300万円の奨学金にかかる返済額や返済期間を解説していきましょう。

毎月の返済額

多くの学生が利用する日本学生支援機構の奨学金の場合、返済は卒業後の7ヶ月目から始まります。奨学金には無利息の第一種奨学金と利息が付く第二種奨学金があり、4年制大学か短期大学かなどの進学先によっても借りられる金額は違いますが、毎月の返済額は決められています。

貸与された金額が大きいほど毎月の返済額が大きくなるものの、一般的には13,000~26,000円程度が相場です。

返済期間

返済額と同様に、奨学金の場合は返済期間も決められています。基本的に12~20年の長い年月をかけて、無理なく返済していくと考えるといいでしょう。

日本学生支援機構の奨学金を返済する場合、毎月決まった返済額をリレー口座から引き落とす月賦返還と、毎月にプラスして半年に1回まとまったお金を引き落とす併用返還を選択できます。

公式サイトから返済シミュレーションができるので、一度試してみることをおすすめします。

奨学金の借金を早く返済するコツ

学生の内に借りた奨学金を、できるだけ早く返済するポイントを2つご紹介しましょう。

奨学金は金利面でお得ですが、無利子の第一種でも滞納すれば損害延滞金が発生し、返済額が増大しかねません。奨学金はできるだけ早く返済するのが賢い方法です。

収入を増やす

家計を節約して無駄な出費を抑えるのも良い方法ですが、進学のために借りた奨学金をできるだけ早く返済する近道は、収入を増やして毎月の返済額を上げることです。自分のできる範囲で副業をするなど、収入アップを図りましょう。

現在の収入に満足していない場合は、思い切って転職するのも選択肢の一つです。奨学金を得て高度な教育を受けたことは良い仕事を得る武器にもなるため、年収を上げることができるかもしれません。

繰り上げ返済を行う

返済方法を見直して、まとまったお金ができた段階で積極的に繰り上げ返済をするのも効果的です。ボーナスをしっかり貯蓄して備えておく他、遊びたいことや欲しい物を少し我慢すると自然に無駄遣いが減り、健全な生活が送れます。

「絶対お金を貯めて早く完済する!」という気持ちでいると、生活や仕事にハリが出ます。ある程度の目標と期限を決めて取り組むといいでしょう。

返済が難しい人が受けられる制度

大学生 借金の割合

いざ社会にでて前向きに借りた奨学金を返していこうとしても、失業や業績悪化による給与の減額、突然の怪我や病気で仕事ができなくなり、返済が滞ってしまうこともありますよね。

そんな場合に頼りになる、次の2つの制度についても知っておきましょう。

減額返還制度

災害や傷病などのやむを得ない経済的な理由で、通常の返済が難しい場合に、毎月の返済額を半分に減らして負担を軽減する制度です。例えば6ヶ月で返済しなくてはいけないお金を1年間で返せば良いため、かなり生活が楽になりますよね。

制度を利用するには、収入などの一定要件を満たす必要があります。一度につき適用期間が12ヶ月と限られますが、最長10年利用できるため、回復が長引いても安心です。

返還期限猶予

こちらも災害や傷病、失業や経済困難など、奨学金の返済ができないやむを得ない事情がある場合に申し出て、返済を一定期間待ってもらう救済制度です。

審査と承認を受ける必要がありますが、制度を利用している間は利息がかからないため、返済期間が延びても返済総額が変わりません。

「一般猶予」と、第一種奨学金貸与者だけを対象とする「所得連動返還型無利子奨学金の返還期限猶予」の2種類があります。

奨学金の借金を返す時にやってはいけないこと

違法

奨学金の借金を返していく際にやってはいけないことは、返済が厳しくなった時にそのまま放置することです。日本学生支援機構は奨学金の督促事務を消費者金融と同様に債権回収会社に委託しているため、滞納のリスクは無視できません。

奨学金の返済が厳しくなったら、まずは延滞する前に日本学生支援機構に相談をしてください。すぐに返済できない事情を説明して、利用できる救済制度を案内してもらうといいでしょう。

早く返して奨学金の借金300万円から解放されよう

お金借りる 家族

奨学金とはいえ、学生から社会人になったばかりの身にとっては、300万円の借金は大きいもの。奨学金は借りる前に返済シミュレーションをして計画を立て、必要以上に借り過ぎないことが大事ですよ。

返済ができずに破産する人もいると聞くと、奨学金にマイナスのイメージを抱いてしまいがちですが、奨学金は自分への投資です。解放されれば自由に買い物などが楽しめますので、早めの返済を目指しましょう。