ギャンブルで作った借金は個人再生可能?手続きできる条件はある?

個人再生とは、債務整理の方法の1つです。債務整理を行うと、返済が難しい借金を返済しやすくしてもらえるのです。債務整理には複数の手段があり、その中でも個人再生は自身の借金額によって対応が変わるものとなっています。

債務整理においてギャンブルで作った借金は免責されないという事も聞きますが、ギャンブルで作った借金は個人再生できるのでしょうか?また、ギャンブルで作った借金を個人再生する場合、手続きにおいて何か条件はあるのでしょうか?この記事で早速見ていきましょう。

ギャンブルの借金も個人再生ができる

結論から言えば、ギャンブルの借金も個人再生をすることが可能です。個人再生は、借金の原因によって免責が認められないという事はなく、たとえ借金の原因がギャンブルであったとしても、個人再生を行うことができるのです。

ただし、同じ債務整理の方法の1つである自己破産は、ギャンブルや浪費など原因が自分にある借金は免責が認められず、行うことができないことがほとんどなので、気を付けましょう。

借金を抱えたときにできる「個人再生」とは

では、そもそも個人再生とはどんなものなのでしょうか。個人再生とは、債務整理の方法の1つです。債務整理とは、借金を整理するための手段です。債務整理を行うことで、払えそうにない借金を払いやすくしてもらったり、借金を減らしてもらったりします。

個人再生もその債務整理の方法の1つです。個人再生では、裁判所の仲介で、借金を3~5年の分割の支払いにしてもらい、残りの借金は免除してもらえます。借金を原則5分の1程度にまで減額してもらえるので、返済の負担が大幅に軽減されます。

しかし、借金を払いやすくしてもらうというメリットがある分、当然デメリットも存在します。いわゆるブラックリストに載ってしまうというものです。ブラックリストに載ると、今後5年間から10年間ローンを組んだり新規のカードが作れなくなってしまいます。ほかにも、官報に名前が載ってしまうというデメリットもあります。

ギャンブルの借金で個人再生が可能な条件

では、ギャンブルの借金で個人再生をすることが可能だとわかったところで、ギャンブルの借金で個人再生が可能な条件をみていきましょう。

ギャンブルの借金で個人再生が可能とはいっても、無条件で個人再生を行うことができるわけではありません。ギャンブルの借金で個人再生が可能な条件には、どんなものがあるのでしょうか。

将来的に継続または反復した収入が見込める

ギャンブルの借金で個人再生が可能になる条件のひとつが、将来的に継続または反復した収入が見込めるというものです。個人再生は借金を5分の1程度に軽減し、支払いの分割を長期にすることで借金を払いやすくする手段です。

これはあくまでも借金を支払いきれるようにするための方法であり、借金をなくす手段でも、借金を払わなくてもよくなる手続きでもありません。借金を返せないとなると、債権者にとっても債務者にとってもマイナスとなるため、このような措置があるのです。そのため、将来的に継続または反復した収入が見込めない、個人再生を行っても借金の返済ができそうにない方は個人再生を行うことができません。

借金の総額が5000万円以下

ギャンブルの借金で個人再生が可能になる条件のひとつが、借金の総額が5000万円以下というものです。

上記の通り、個人再生は借金を返済しやすくし、本来支払うのが難しかった借金を支払ってもらうことで、債権者にとっても債務者にとってもメリットが出るようにするための手続きです。減額をしてもどうしても返済が困難な方、つまり借金の総額が5000万円以上の方は、個人再生を行うことができません。

債権者による二分の一以上の反対がない

ギャンブルの借金で個人再生が可能になる条件のひとつが、債権者による二分の一以上の反対がないというものです。個人再生などの債務整理が存在する理由は、借金が返済できない方への救済措置ではありません。借金を返済できないとなると、債権者が不利益を被るため、少しでもお金が返ってくるようにする、債権者への救済措置の側面もあるのです。

双方が納得しないまま個人再生を行うことが可能となると、債権者が一方的に不利になってしまい、借金を踏み倒されてしまうようになるのです。そのため、債権者による二分の一以上の反対がある場合には、個人再生ができなくなっています。

再生手続きにかかる費用が予納できる

ギャンブルの借金で個人再生が可能になる条件のひとつが、再生手続きにかかる費用が予納できるというものです。個人再生も、法で定められた手段であり、同情から行ってくれるわけではありません。

何かを行うには、お金がかかるものです。個人再生では、申請した債務者自身が再生手続きにかかる予納を米納しなければならないのです。とはいえ将来的に継続または安定した収入が見込める方であれば、再生手続きにかかる費用が予納できることがほとんどなので、あまり気にする必要はありません。

個人再生が認可されるまでのポイント

個人再生が認可されるまでのポイントはどこでしょうか。ギャンブルの借金で個人再生が可能になる条件は以上の通りです。

では、実際にギャンブルの借金で個人再生を行う場合、どのような手続きを行っていくのでしょうか。

(1)代理人(弁護士等)に依頼する

まず、代理人(弁護士等)に依頼します。個人再生は必要な書類が多く、手続きも難解であるために、基本的には弁護士等の代理人を雇います。

(2)代理人から債権者に受任を通知する

次に、代理人から債権者に受任を通知してもらいます。この時点で手続きは開始されるため、取り立ての連絡も代理人にいくようになります。

(3)個人再生申立書の作成と申し立てをする

次に、個人再生申立書の作成と申し立てをします。この個人再生申立書には、最低限記載しなければならない項目があるため、間違いのないよう代理人に確認してもらいながら作成することをお勧めします。

(4)個人再生手続の開始

そして、個人再生手続がはじまります。債務者は債権認否一覧と、債権額に争いがある場合の異議申述を裁判所に送ります。

(5)再生計画書の作成と提出

再生債権額が決まったところで、再生計画書の作成と提出をします。返済計画表も作成する必要がある場合もあります。

(6)裁判所による再生計画書の認可決定

以上の手続きを終えたところで、裁判所による再生計画書の認可決定が行われます。これによって、個人再生の手続きは完了します。

再生計画手続き中にギャンブルをするとどうなる?

では、つい再生計画手続き中にギャンブルをしてしまったら、どうなるのでしょうか。ギャンブルで借金を作ってしまった方はギャンブル依存症になっている可能性が高く、我慢しきれず個人再生の手続き中にギャンブルをしてしまうこともあります。

もし個人再生の手続き中にギャンブルをしてしまった場合には、個人再生の認可・不認可の決定に影響を与えてしまいます。必ず不認可となってしまうわけではありませんが、将来的に継続または反復した収入をまたギャンブルに流してしまうのではないかとみなされ、不認可になってしまう可能性は大いにあります。

しかし、個人再生の手続き中にギャンブルを行ってしまった場合、最もしてはいけないのはそれを隠すことです。個人再生の手続き中にギャンブルを行ってしまった場合には、必ず代理人に相談しましょう。

個人再生計画の認可がおりても取り消されるケースがある

違法

また、個人再生計画の認可がおりたとしても、安心してはいけません。個人再生計画の認可がおりても、後々その認可が取り消されてしまうケースもあるのです。どのような場合に、個人再生計画の認可が取り消されてしまうのでしょうか。みていきましょう。

財産を隠していた

個人再生計画の認可がおりても取り消されるケースのひとつが、財産を隠していたというものです。これはギャンブルで借金を作ってしまった場合の個人再生に関わらず、すべての場合に個人再生において許されないものです。

再生計画が不正の方法により成立したことが発覚した場合、再生計画が取り消しできるということは法律で定められていることなので、偶然でも同じことを起こさないよう、注意しましょう。

再生計画通りに弁済できていない

個人再生計画の認可がおりても取り消されるケースのひとつが、再生計画通りに弁済できていない、というものです。再生計画通りに弁済できていない場合には、債権者の申し立てによって、再生計画が取り消されることがあります。

再生計画は返済が可能となるよう組みなおされ、双方が同意した返済計画であるため、きちんと計画通りに返済するようにしましょう。

ギャンブルを辞めなければまた借金を作ってしまう

流れ

以上が、ギャンブルで作った借金を個人再生するための条件やポイントになります。個人再生の手続きを行うときは、間違いのないようにするため、専門家に依頼することがおすすめです。

また、ギャンブルを辞めなければ、これからも借金を作ってしまうことになります。現在の借金を返済するとともに、ギャンブル依存症の治療も行うようにしましょう。