200万円の借金をつくってしまった時、完済できるのだろうかと不安に思う人もいるのではないでしょうか。実際のところ200万円の借金は高額ですから、一朝一夕で返済できる金額ではありません。200万円の借金を返済するには、相応に対策が必要になってくるのです。
今回は借金を完済するためにすべきことについて、詳しく解説していきます。
200万円の借金を完済するには毎月5万円の返済でも4年弱の期間が掛かる
200万円まで借金が膨らんでしまった場合、月々5万円ずつ返済を続けていても、完済するまでには4年ほど時間を要します。家賃や光熱費、生活費に加えて毎月5万円も返済にあてるのは非常に大変なことです。
自分の趣味なども我慢しなければなりませんし、借金を返さなければならないという精神的なストレスを抱えることにもなります。計画的に返済できれば良いですが、返済が滞ってしまう可能性も否定できません。その場合は返済が長引くこととなり、借金完済がより遠のいてしまいます。
200万円の借金を完済するためにするべきこと
200万円もの借金を完済できるのだろうかと不安に思う人もいるでしょう。その借金を完済するためには、これからご紹介することを実行に移す必要があります。自分の借金について客観的に見ることで、より冷静な判断や行動ができるようになるでしょう。
①借金の残高や借り入れ先を紙に書き起こす
200万円を返済するにあたり、借金がいくら残っているか、そのお金をどこから借りたかを把握できているでしょうか。まず、自分の借金残高や借り入れ先を整理する必要があります。
分からないままでは返済計画を立てることができませんし、完済というゴールが見えてきません。借金の残高や借り入れ先を紙に書き起こし、現在の状況をしっかりと確認しましょう。
②月々の返済に回せる額を調べる
借金は毎月滞りなく支払うことが大切です。もし一度でも払わない月があれば翌月の支払いはより大変になりますし、延滞金も発生するなど良いことがありません。毎月きちんと借金を返済していくには、月々いくら借金の返済にあてることができるかを明確にする必要があります。
この時に「早く借金を返したいから」という理由で月々の返済額を多めに見積もってしまうと、返済が滞る可能性が高くなります。あくまで無理のない範囲で、月々の返済に回せる金額を設定しましょう。
③①と②を踏まえて借金200万円の返済計画を立てる
最後に「毎月いくら支払えばいつ頃完済できるのか」という返済計画を立てましょう。計画を立てることにより、完済までにかかる具体的な日数を知ることができます。
また、いつ支払いが終わるか分からない状態で返済をしている時に比べて、精神的な負担も軽減されるのでおすすめです。
金額計算が不安な場合は、インターネット上で返済シュミレーションを行うと良いでしょう。200万円の借金を少しでも早い期間で返済するためには?
200万円もの借金、できれば少しでも早く返済したいですよね。ここでは借金の返済について、3つの方法をご紹介します。借金の負担を軽減したい時の選択肢として、下記の方法を検討してみてはいかがでしょうか。
おまとめローンを利用して低金利の借金に借り換える
複数の金融機関からの借入すべてを1つの金融機関に集約し、その1社に借金を返済していくことを「おまとめローン」といいます。このおまとめローンを利用することで、毎月の金利が低い金融機関へ借金をまとめることが可能です。
その結果、最終的な借金の負担を軽減することができます。また、返済日がひとつになるので、返済手続きにかかる手間を短縮できることもメリットといえるでしょう。
繰り上げ返済を行っていく
毎月の返済額に加え、さらに上乗せして借金を返していくことを「繰り上げ返済」といいます。毎月返済額を増やすことが難しくても、ボーナスが入った場合などにも繰り上げ返済を利用することが可能です。
こちらを積極的に活用することで、毎月の利息を軽減することができ、完済までの期間を早めることができます。ただし、手元の資金に余裕がない状態での繰り上げ返済は控えましょう。急な出費などに備え、手元の資金に余裕がある時に実施することをおすすめします。
どうしても返済が難しい場合は債務整理を検討する
返済をしてもなかなか元金が減らないなど完済の目処が立たない場合は、債務整理を行うのも有効な手段のひとつです。債務整理を行うと、多額の借金を減額もしくは全額免除することができます。
借金問題を根本的に解決できるなどのメリットがある一方で、一定期間ローンを組めない、クレジットカードを使えないといったデメリットも生じます。そういったことも踏まえた上で、どうしても返済が厳しい場合は債務整理も検討してみましょう。
200万円の借金を返済していく中で留意すべきポイント
200万円の借金を完済するには長い時間を要します。精神的な負担も大きいため、そのストレスと上手く向き合いながら返済をしていくことが必要です。そういった点を踏まえ、借金を返済していく中で留意すべきポイントについて見ていきましょう。
借金のストレス発散を適度に行う
ストレスが溜まると、冷静な判断をすることが難しくなります。衝動買いや無駄遣いをしてしまう人も中にはいるかもしれません。それが新たな借金をつくり、また精神的に追い詰められてストレスが溜まってしまう…といった悪循環に陥る可能性もあります。
軽く運動したり趣味を楽しんだりするなど、適度にストレスを発散することが大切です。過度にストレスを溜めないようにしましょう。
余裕がある場合は貯金にもお金を回す
「お金がない」という状態は不安ですし、心に余裕がなくなってしまいます。そのような状況から脱出するためには、貯金をするというのが有効です。
貯金があるだけで心が落ち着きますし、急な出費にも対応することができます。借金の返済や生活費などを除いてお金に余裕がある場合は、少額でも構わないので貯金に回すようにしましょう。
税金や光熱費などの必要経費はきちんと払う
税金や光熱費などは、支払いが遅れると利息や延滞金が発生することがあります。これらも立派な借金であり、支払いが完了していない場合は財産などを差し押さえられる可能性もあるのです。
「少しくらい遅れてもいいだろう」と甘く考えていると、後で痛い目を見ることになるでしょう。税金や光熱費は支払い期限を守り、きちんと支払うことを心がけましょう。
200万円の借金を返済するには、完済後の未来を想像することも重要
借金を抱えていると生活に余裕が無くなりますし、お金について考えることが多くなります。「なぜ借金をしてしまったんだろう」「この借金がなければ…。」と物事をネガティブに考えてしまうと、当然前向きな気持ちにはなれません。
借金をつくってしまった事実は変えられないので、借金を完済した明るい未来を思い描くようにしましょう。借金を完済した後に何をしたいか目標を設定することは、借金を返済する際のモチベーションにもなります。
また、借金を完済したという経験は自身の成功体験にも繋がります。焦らずコツコツと、借金の完済を目標に毎月地道に返済していきましょう。
200万円の借金は返済計画を立てた上で返していこう
200万円もの借金をつくってしまった時、完済できるのだろうかと不安に感じることもあるでしょう。
完済するためには、借金の残高を把握しする、月々の返済に回せるお金を調べる、返済計画を立てるといったことが大切です。
無理をせず、自分のできる範囲で計画的に借金を返済していきましょう。