借金があれば、返済していくのは普通のことです。
しかし中には借金を抱えているが、無職で無収入であるが為に、借金の返済ができない人もいます。
そういった人は、どのように借金問題を解決して、人生の再起を図ればよいのでしょうか。
詳しく解説していきたいと思います。
無職で借金を返す余裕がない
無職であれば、毎日普通の生活を送ることでさえ、難しいですよね。
であれば、仮に借金がある場合でも、返済に回す余裕なんて、もちろんありません。
基本無職では、金融機関からお金を借りることはできないので、借りた時点では、職についており、返済能力はあったものと思われます。
しかし、何か事情があって無職になってしまったということですね。
それでも、借金は借金なので、きちんと返していかなければなりません。
返せなくなった借金を放置するとどうなる?
いくら無職で返済能力がないからといっても、借金を放置するのはよくありません。
仮に借金を放置してしまうと、借入先から執拗に返済を求められますし、場合によっては裁判なんてことにもなり得ます。
裁判になると、間違いなく負けることになり、財産を全て差し押さえされることになります。
そうなってしまったら、やり直そうにもやり直せないなって状況になってしまい、余計に後ろ向きになってしまいます。
なので、無職になって借金の返済が厳しいと思ったときには、親族にお金を借りるなど金策を立てる、もしくは債務整理を検討するようにしましょう。
借金は、放置しても決して良い方向には転がることはありません。
まず気を付けたいこと
借金がある、そして無職である場合には、必要以上に出費に気を付けることが重要になります。
収入がないわけですから、せめて出費を抑えていく、生きるためには必然といえる行動です。
また、無職で収入がないからといって、借金を重ねないことも注意しましょう。
それぞれ解説していきます。
無駄な出費をしない
無職ということは無収入であるということですから、今できることは必要以上の出費を抑えることに限ります。
まずは、生活する為の費用を確保しましょう。
家賃や光熱費は、生きるためのライフラインですから、優先順位でいえば最重要となります。
次は食費で、とりあえず生きるために必要なものですから、こちらもおざなりにはできません。
対して、タバコなどの嗜好品、酒などは現状には釣り合わない高級品であるので、不要としましょう。
このように、無職である以上、いつもの生活を送っていてはいけません。
これ以上借金を増やさない
収入がないからと、また金融機関でお金を借りてしまっては、いつまでたっても借金を完済することはできません。
無職で無収入だからと、お金を借りていると、いつか借りたお金で生計を立てるという悪循環を生み、借金地獄と化します。
どうしても、お金がなくて生活できないということであれば、生活保護などを検討するしかないでしょう。
しかし、生活保護もそう軽々と承認されるものではなく、仕事ができる状況にあるのであれば、仕事を探してみることが一番の打開策です。
人生をやり直すための方法
無職で借金を抱えている、このような状態にあれば、誰しもが絶望的と感じるでしょう。
人生お先真っ暗なんて考えてしまうのかもしれないですが、しかしまだやり直す方法はあります。
それぞれ解説していきます。
就職して返済する
とりあえず無職では、借金の返済はおろか、普通に生活することも難しいです。
早急に働き口を見つけましょう。
仮に、住んでいる家を追い出されているなどであれば、住み込みの仕事を探すことで、仕事も住居も得られます。
まずは、収入がなければ話にならないので、働けるのであれば、すぐに仕事を探しましょう。
借金の債務整理を行う
借金については、債務整理を行うことで解決に至るでしょう。
任意整理であれば、借入先との話し合いにより、借金の減額が認められますし、個人再生であれば、借金の大幅な減額が可能となります。
自己破産をすれば、借金がゼロになる可能性だってあります。
どうしても、借金の返済が厳しいのであれば、放置していないで、債務整理を早急に行うことが先決です。
就職できない状況の場合
仕事ができるのであれば、就職して収入を得ることこそが、人生の再起に向けた一番の行動なのですが、病気などで仕事ができない場合はどうしたらよいだろうか。
そのような場合であれば、借金がゼロになる自己破産、国が生活の援助をしてくれる生活保護、これらの選択肢を取るほかないでしょう。
それぞれ解説していきます。
自己破産をする
債務整理の中の方法の一つである自己破産は、免責を認められることで借金がゼロになります。
免責では、パチンコなどのギャンブルも認められることがあり、一般的に自己破産する人は少なくありません。
しかし、自己破産をすると、全ての財産が没収され、ブラックリストに登録されます。
ですが、無職で仕事に就けない状況であることを考えると、それほど大きなデメリットには感じません。
自己破産は、このような人こそ受けるべき、債務整理なのかもしれませんね。
生活保護を受ける
この制度は、生きていくことが困難で、なおかつ援助してくれる人がいない場合に承認されます。
病気などで仕事に就けないという人であれば、承認のハードルは低いはずです。
生活保護は、住居は指定されることはありますが、毎月生活するには困らないお金が受け取れます。
昨今この生活保護の金額が、各都道府県の最低賃金を上回っているなどして、度々話題になることがあります。
生活保護には、車などの財産は持てないなどの条件はありますが、法律にある最低限度の生活は保障されることになります。
お金がなくても借金の相談はできる
無職で借金に困ったら、専門家に相談することによって、取るべき道がわかることもあります。
こういった専門機関では、相談料は無料であることが多く、経済的に不安がある人でも、問題なく利用することができます。
それぞれ解説していきます。
法テラス
法テラスとは、国が設立した支援センターになります。
主に、お金にまつわる悩みに対して、相談することができ、アドバイスを受けることが出来ます。
窓口はもちろん、気が乗らないのであれば、電話やメールによる相談も受け付けています。
その際の通話料は利用者負担ですが、利用料は無料となっており、各分野に長けたオペレーターが対応してくれます。
法律相談センター
法律相談センターは、弁護士会が運営する相談センターになります。
お金の問題はもちろん、労働問題など幅広く、どんな分野においても対応できます。
ネット予約もでき、誰でも安心して、気軽に相談できるセンターとなっています。
弁護士というプロ目線から、的確なアドバイスがもらえると、大変好評です。
現状のままでは悪化するだけ
借金がある状況だけでも生活が苦しいというのに、無職で無収入であれば、生きることに絶望を覚えてしまいます。
しかし、無収入で返済ができないからといって、借金を放置することだけは絶対にやめたほうが良いです。
まず、働けるのであればすぐに仕事を探して、収入を確保するようにしましょう。
病気などで働けないのであれば、生活保護など国の援助を検討します。
借金がどうしても気になってしまうのであれば、自己破産して人生の再起を図るなど、とにかく行動することを心掛けましょう。