お金が必要になったときに、条件によってはいつでも利用できる、便利なキャッシングがあります。
キャッシングで借りたお金を買い物や食事代、はたまた借金の返済に充てるという人もいるかと思います。キャッシングの使い道に制限はあるのでしょうか。
この記事ではキャッシングの使い道や制限、利用する際の注意事項について、詳しく解説していきたいと思います。
キャッシングの使い道は基本的に自由
現代の日本において、年々上がり続ける税金と、その支出に対して比例しない低賃金で、キャッシングは極めて身近な存在となりました。キャッシングする人の多くは、そんな部分からくる生活費というところが多いでしょう。
キャッシングの用途は、基本的に自由であるので、その用途で金融機関から注意されることもありません。
確かに、キャッシングの頻度が多く、金額も増えていけば、金融機関から尋ねられることもあるかもしれませんが、返済できる計画内であれば、特にお咎めはありません。
キャッシングの使い道例
キャッシングの用途について、もっと具体的に掘り下げてみました。
生活費は当然として、趣味や遊興費、ローンの支払いなどなど、その用途は様々であります。
それぞれに対して、解説してきたいと思います。
趣味/娯楽(レジャー、旅行を含む)費
キャッシングの用途として、最も多いのがこの趣味や娯楽にかける費用です。
少ない給料から、固定費を差っ引いて、生活費に充てていくと、必然と趣味や娯楽に費やせるお金はなくなりますよね。
多くの人は、キャッシングによる借金をしてでも、この趣味や娯楽に没頭したいというところでしょうか。
食費
日々の生活で、いくら節制しても、食事はおざなりにはできません。
特に、近年健康志向がブームでありますから、毎食カップ麺なんて生活なんてあり得ませんよね。
きちんとそれなりに良いものを食べていないと、それがいつか医療費となって返ってくることになります。
健康食品や高価な食品にこだわってしまうと、当然キャッシングに頼る部分も出てくるでしょう。
外食等の遊興費
人間ですから、たまにはお店でおいしいものが食べたくなります。
会社の人との付き合いもありますので、この外食などの遊興費は避けられません。
店にも寄りますが、それなりの金額が必要になりますし、突発的に外食に誘われることもあるでしょう。
こういったときのキャッシングは非常に助かります。
家賃の支払い(住宅ローンの返済を除く)
家賃などの固定費は、その金額の大きさから、定期的にキャッシングを利用する理由としては、少ないのではないでしょうか。
仮にそうであれば、すでに生活が困窮している可能性があります。
多くは、突発的な出費により、家賃の支払いができなくなったというところでしょうか。
家賃の支払いを滞っては、最悪強制退去となり、人間らしい生活ができなくなってしまいます。
自動車の購入費(車検整備費等を含む)
現代の日本は、車離れと言われていますが、都心はともかく地方であれば車は必須といえます。
自動車の購入費に充てるために、キャッシングを利用する人も少なくありません。
新車であれば、ローンがあるので、まとまったお金は必要ではありませんが、中古車であれば、ときには一括での支払いが求められることがあります。
避けるべき使い道は?
キャッシングの用途は自由ではありますが、できれば避けておきたい使い道がいくつかあります。
仮にこれらが使い道であれば、自己破産などの際に免責が認められない可能性があります。
それぞれについて、解説していきます。
借金の返済用
借金の返済のために借金するということ人は、意外と多いのではないでしょうか。
なぜダメなのか、それは借金の悪循環にハマってしまっているからであります。
もとより、お金を稼いで借金の返済に充てるものなのに、借金をして借金の返済に充ててしまっては、本末転倒もいいところです。
このようなキャッシングの使い方をするようでは、状況はかなり悪いと考えられます。
早めに専門家に相談して、債務整理を検討すると良いでしょう。
投資
投資のような、金融機関にとってリスクの高いものについては、ほぼ確実に免責は認められません。
投資のためにその資金を借金をして、成功すればその資金の数倍になり、失敗すれば自己破産で借金を帳消しにできるのであれば、みんな同じことをしてしまいます。
投資がしたのであればキャッシングでのお金ではなく、自分で稼いだお金にしましょう。
投資資金に自分のお金を費やしすぎて、生活費としてキャッシングしても、同じことです。
ギャンブル
ギャンブルによるキャッシングは、破産の可能性が高いことから基本的に免責不許可事由となりますが、初回であれば免責が通ることもあるといいます。
いずれにしても、キャッシングするほどギャンブルにのめり込んでいるのであれば、借金地獄も近いでしょう。
まともな生活が送りたければ、ギャンブルを早急に絶って、キャッシングの利用をやめるよう努力していきましょう。
キャッシングの前に銀行の低金利ローンも検討すべき
お金が必要になったときに、いつでも利用できるキャッシングは、非常に便利です。
しかし、なにも金利の高いキャッシングを、いつも利用する必要はありません。
銀行のカードローンなどであれば、キャッシングで利用するよりも、圧倒的に金利を抑えることが出来ます。
確かに、審査は消費者金融より厳しいですし、融資までの時間もそれなりにかかります。
ただ、定期的にお金を借りるのであれば、銀行のカードローンを利用することで、トータル的にみて、経費を抑えてお金を借りることができます。
通常時は銀行のカードローン、突発的な場面ではキャッシング、このように場面に合わせて使い分けることで、賢くお金を管理できますね。
こんな人はキャッシングに不向き
便利なキャッシングですが、できればキャッシングを利用しない方がいい人もいます。いくつか抜粋したので、それぞれ解説していきます。
利用目的が定まっていない
キャッシングは借金ですので、本当にお金に困っていなければ、利用はしないことです。
キャッシングにも、基本は利用する際に手数料がかかりますし、金利も発生します。
利用する目的が定まっていないのであれば、まずはその目的が固まってから、利用するようにしましょう。
それに利用目的がないのにキャッシングをすると、許容範囲外の融資額になり、結果借りすぎてしまうことにもなりかねません。
すでに借金がある
すでに借金がある場合であれば、まずはその借金をなんとかしましょう。
なんとかできないのであれば、早急に債務整理を検討しましょう。
借金のある状態でのキャッシングは、自分の首を絞めるようなものです。
多重債務者となっては、借金地獄となり、まともな生活を送ることが、できなくなってしまう可能性が高いです。
毎月の収支を把握していない
キャッシングするにも、毎月の収支を理解していない場合、これはかなり危険です。
まず、自分のお金の動きを理解するところから、始めましょう。
これがわかっていないと、いざキャッシングしても、返済できない可能性が非常に高いです。
なぜなら、月単位で収入と支出を把握していないので、自分の収入に合ったキャッシングができないという部分になります。
借金地獄に陥る人の多くは、このように自分のお金の動きを理解できていないのです。
依存体質
もとより、キャッシング自体に依存してしまう場合も要注意です。
キャッシングに依存するということは、常にお金がある環境に依存するということです。
そういった人は、同時に買い物依存症である可能性も高いでしょう。
買い物によって、ドーパミンという物質で脳内で発生し、快感を感じるようになります。
キャッシングと買い物、これを繰り返してしまうことで、気づいたときには手遅れになるでしょう。
キャッシングの使い道はよく考えて利用しよう
キャッシングの使い道について、触れてきましたが、いずれにしろ計画的な利用に留めましょう。
自分の返済可能な範囲内での利用であれば、どんな使い道であろうが、基本的には関係ありません。
使い道によっては…という部分は、あくまでも返済ができなくなったという話になります。
確かに、その利便性の高さから、キャッシングを利用する人は多く存在します。
しかし今一度、高金利などのデメリットに目を向け、銀行の低金利ローンなどの検討も、考えてみてはいかがでしょうか。